「モグラ退治にペットボトル風車は効果あるの?」
「ペットボトル風車ってどうやって作ればいいの?」
はじめまして。害獣駆除博士です。
モグラ退治の方法について調べているとペットボトル風車が有効だとする意見もありますが、実際のところ効果はあるのでしょうか?
私もモグラの被害に遭っているので、ペットボトル風車を作ろうか悩んでいるのですが…
頑張ってペットボトル風車を作ったのに効果がなければ、苦労が水の泡になってしまいますよね。
そこで今回は、ペットボトル風車のモグラ退治効果や効果的な作り方について分かりやすく解説していきます!
モグラ退治にペットボトル風車を使う注意点もお伝えするので、最後まで読んで参考にしてもらえると嬉しいです。
モグラ退治にペットボトル風車は効果があるの?
ペットボトル風車は、モグラの聴覚が発達していることを応用した対策になります。
ペットボトルの風車の使用方法としては、モグラの巣を見つけその近くに設置すると良いでしょう。
ここでポイントとなるのが、ペットボトル風車が回転することで「ガラガラ」と音が鳴ることです。
モグラは視力が退化しており、明暗の識別しかできません。
そのため、視覚の代わりに外部からの情報を取り入れる為に聴覚が発達しました。
ペットボトル風車が回る事で「ガラガラ」と音が鳴り、モグラがビックリして逃げていく事が期待されます。
またモグラは振動にも敏感なため、ペットボトル風車が回る際の振動が地面を伝わってモグラが近づきにくくすることもできます。
モグラ退治用のペットボトル風車の作り方
用意するもの、材料
- ペットボトル2ℓ(キャップ付き)
- 針金タイプのハンガー
- 塩化ビニル製パイプ
※ペットボトルは、六角形のものを選択すると良いでしょう。
※塩化ビニル製パイプは針金を差し込みますので、直径の小さいものにしましょう。
- カッター
- はさみ
- ペンチ
- 電動ドリルドライバーまたはキリ
※ドリルまたはキリは、ペットボトルの底に穴をあけられるものにしましょう。
1.ペットボトルの底を切り落とす
ペットボトル本体の六角形の部分を残しつつ、六角形から円柱形に変わるミゾを目安に切り離します。
ミゾに沿ってペットボトルを回しながらカッターの刃を入れていき、底部分を切り離します。
底部分は後ほど使用しますので、取っておきましょう。
2.切れ目を入れて折り曲げる
風車が回る為のハネ部分を切り出します。
羽を作るために短冊の様な形にするため六角形の隣り合う部分へ縦方向に刃を入れていき、縦線の始まり部分から切り取った底の部分まで切れ目を入れます。
これを6回繰り返し、6枚の短冊型の羽を切り出しましょう。
この際、多少であれば切れ目が曲がってしまっても大丈夫です。
切り出した6枚の羽を根元から外側に曲げ、ペットボトルの向きと垂直にします。
3.キャップと底に穴をあける
軸になるハンガーを通す為の穴を作ります。
ペットボトルのキャップの中央と切り離した底部分の中央に、ハンガーの針金が通るくらいの穴をあけていきます。
穴をあける箇所は目測で構いませんが、中央からのズレが大きいと上手く回りませんので注意が必要です。
穴をあける際にバリなどの引っかかるものがあれば、風車が回りにくくなりますのでこちらも注意しておきましょう。
4.針金を通してカットする
風車の軸にするハンガーをカットしていきます。
注意点として、ある程度の長さを残しての加工が必要になります。
風車を取り付けるための塩化ビニル製パイプに差し込む部分から風車の底部分までの長さを残し、短く切り過ぎないようにしましょう。
ペンチを使用してハンガーの引っ掛ける部分を根元から切り取り、1本の針金にしましょう。
ある程度まっすぐに伸ばしたら、風車のキャップ側から底部の穴に向けてハンガーを通します。
風車が針金から抜けてしまうことを防ぐために、底部分から飛び出している針金を曲げストッパーを作ります。
この際に、曲げた部分と風車が接していると動きが悪くなる可能性がありますので、回る事を確認しながら曲げましょう。
ストッパー部分の曲げた針金が長ければ、不要な部分はペンチで切り取りましょう。
5.底部にビーズや豆、鈴等を入れて羽側に押し込む
小さく硬いものを入れる事で、風車が回った際の音や振動が大きくなり忌避効果が高まる事が期待されます。
あくまでも風車が回る事が前提ですので、小さなプラスチック球などで回転の邪魔にならないものを選択しなければいけません。
針金用の穴に挟まらず、風車の回転を邪魔しないことが重要です。
注意点として設置場所や回った際の音の大きさによっては、ご近所の方に迷惑を掛けてしまう可能性があります。
場所や内容物の量・種類は回転を確認しながら決めていきましょう。
6.キャップ側の針金を曲げる
針金のキャップ側のストッパーを作ります。
羽側に底部をはめ込んだ後、針金の底側に曲げて作ったストッパーまで風車を下げます。
キャップから5mmかそれ以上離した位置で針金を直角に曲げ、風車がキャップ側と底側どちらに移動しても針金から抜けてしまわないようにします。
これで風車部分は完成です。
最後の確認として、実際に風で回るか扇風機などで風を当てて確認しましょう。
ペットボトルが透明な場合、回転しているか確認しにくいので羽部にマーキングするなどして目印を付けると分かりやすくなります。
カラーテープや油性マーカーを使用すると簡単にマーキングできるためオススメです。
7.パイプにつけて完成
風車の針金を差し込む為の塩化ビニル製パイプを、地面に差し込みます。
塩化ビニル製パイプを地面に差し込み、そこに風車のキャップ側の針金を差し込んで完成です。
羽が地面に当たる等、風車の回転について問題がないか確認をしましょう。
地面に刺すパイプですが、風車から土に振動を伝える為には硬質でなければいけません。
ご自身で塩化ビニル製パイプ以外の物を用意する場合には、振動を伝えられるかどうかを見極めながら選択すると良いでしょう。
今回は安価で手に入りやすく加工しやすい塩化ビニル製パイプを使用しておりますが、振動や音をダイレクトに伝える場合には金属製のパイプなどのさらに硬質なものも忌避効果が期待できます。
費用の増加や加工の難しさによる怪我の心配が有りますので、注意して選択しましょう。
モグラ退治にペットボトル風車を使う注意点
一定の効果はあるが慣れてしまう可能性がある
モグラの忌避効果を期待したペットボトル風車対策は割とポピュラーであり、過去の事例からも土への音と振動の伝達により一定の効果が認められています。
しかし、モグラは学習能力があり一時的には音や振動にビックリして逃げ出しますが、慣れてしまうと効果が得られない可能性があります。
ペットボトル風車を置く間隔
市販されているペットボトル風車の設置有効範囲は、2m間隔と記載されているものが多い傾向にあります。
ただし、2m毎に設置すればモグラが確実にいなくなるというわけではありません。
設置した後の状況を見ながら、不足があれば必要数を作成し設置しましょう。
ペットボトル風車がうるさいとクレームになる可能性がある
地中のモグラに分かるように音を出すので、ご近所の方との距離が近いとクレームに繋がる可能性があります。
ご近所の方と話をする機会があるのであれば、作成したものがうるさくないかなど、最初に確認をしておいた方が無難かもしれません。
ペットボトル風車でモグラが退治できない場合の対策法
モグラの侵入防止には風車の他にも嫌がる臭いや超音波でモグラを遠ざけたり、金網で侵入されたくない場所を囲ってしまい入ってこられないようにしたりする方法があります。
モグラ被害から農作物や土地を守る手段としては、金網で物理的に囲ってしまう方法が一番有効とされています。
臭いや超音波は効果が確認されている事例がありますが、あくまでも「効果が期待できる」範囲にとどまります。
まずは、モグラが入ってこられない対策を取りましょう。
金網の設置目安として、家庭菜園や花壇等の周りを囲むように埋めていきましょう。
モグラは頭が入る穴であれば身体も通りますので、金網で囲う際には端と端を重ねるようにして合わせましょう。
また金網の網目サイズは1㎝程を目安とし、幅は1m以上のものを使用して下さい。
モグラの地中での行動範囲は地面から50㎝〜1mと言われています。
埋め込む際は金網を地面から20㎝程出し、下部は10㎝程外側に向けて直角に折ってください。
以前は捕獲器を使用していた事例もありますが、モグラには絶滅危惧種や純絶滅危惧種が存在しており許可なく捕獲した場合に懲役1年以下もしくは罰金刑が科せられます。
モグラの目撃や被害が確認された場合は、自治体に問い合わせてみましょう。
モグラ退治の方法についてはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。