「家がコウモリのナイトルーストにされているんだけど、どうしたらいいの?」
「家にコウモリの巣はないんだけど、どうしてコウモリが集まってくるの?」
「ベランダにコウモリの糞だけがあるんだけど、これってどういう状況?」
はじめまして。害獣駆除博士です。
コウモリは「ナイトルースト」という巣がない場所で休憩する習性があり、その場所に大量のフンを撒き散らすことが多いです。
私の家もコウモリのナイトルースト先にされていて、糞害に困っているんです…
コウモリのフンはたくさんの病原菌やウイルスが潜んでいるので、本当に怖いものですよね。
しかし安心してください!
今回は、お家がコウモリのナイトルースト先にされている場合の対策方法を分かりやすく解説していきます!
コウモリを見つけた時・見つけられない時に分けて対策法をお伝えしているので、コウモリ被害に悩まされている方はぜひ最後までご覧ください。
「ナイトルースト」=コウモリの休憩場所
コウモリの休憩場所のことを「ナイトルースト」と呼んでいるのはご存知でしょうか?
コウモリは住処ではない家の軒先などを一時的な休憩場所として選び、留まるという性質があります。
コウモリの前脚は非常に発達しているのですが、後ろ足は発達していません。
そのため、地面に降りてから飛び立つということが非常に難しい動物です。
軒先や天井に逆さまになって休んでいるのにも実は理由があります。
逆さまの方が、足を離した重力によって落下しながら、飛行するための揚力を得ることが可能なのです。
さらに、枝についている葉っぱのように見せる擬態効果や、天井にぶら下がることで蛇などに襲われるリスクを減らすこともできます。
コウモリのこうしたぶら下がりという生態に適した場所を「ナイトルースト」先にしてしまうのです。
「ナイトルースト」の特徴としては、コウモリのフンの被害はあるのに、家のどこを探しても巣の痕跡が見つからないということがあげられるでしょう。
コウモリのフンは見つかるのに巣が見つからない場合、「ナイトルースト」場所になっていると考えられます。
コウモリたちは餌を取るために空を縦横無尽に飛びまわりますが、一定量お腹を満たすと休憩をとる動物です。
コウモリの休憩中にフンをして実害が出ることが多いでしょう。
コウモリの巣が見当たらないにも関わらず、コウモリのフンが大量に見つかっている場合には、自宅がナイトルースト先になっているという可能性があるので気をつけてください。
コウモリのナイトルーストは早めの対策が重要な理由
コウモリのナイトルースト先になってしまった場合、早急に対策を取る必要があります。
確かに今現在、巣はないかもしれません。
ですが、コウモリたちがナイトルーストをする場所にしたということは、その場所はお気に入りの場所であり、居心地が良い場所であるということにほかなりません。
ですので、ナイトルーストを放置してしまった結果、コウモリたちが本格的に巣を作りにきてしまう可能性は否定できないでしょう。
ひとたびナイトルースト先になってしまった場合、毎夜ごとにコウモリたちが訪れてフンをしていきます。
フンによる被害が継続的に起こりますので、日を増すごとに被害は大きくなってしまうでしょう。
本格的に巣を作られてしまったり、継続的なナイトルースト先になってしまったりする前に、素早くコウモリ対策を施していくことが重要です。
素早く対応していかないと、コウモリ駆除もより一層困難を極めてしまうでしょう。
コウモリのナイトルースト対策で効果的な方法
コウモリのナイトルースト対策は初期の段階で素早く対応することが必要です。
コウモリのナイトルーストに的確に、かつ素早く対応していくことができる効果的な方法があります。
コウモリがいる時にスプレータイプの忌避剤を使って追い払うことも有効です。
ジェルタイプの忌避剤でその場にやってくるコウモリを常時追い払っていくという方法もよいでしょう。
餌となる虫を集めないようにすることでも対策できます。
もちろん、コウモリの侵入対策やフンの清掃・除菌といったことも重要です。
これらのコウモリたちにナイトルーストされてしまった時の対策について、詳しくご説明していきます。
コウモリがいるときは即効性のあるスプレータイプの忌避剤で追い払う
ナイトルースト先にコウモリがいる場合には、即効性のあるスプレータイプの忌避剤が有効です。
一時的な効果しかありませんが、手早くコウモリを追い払うことができます。
コウモリの嫌いなハッカの匂いを放出することで追い払うだけでなく、天然成分ですので、コウモリを殺傷するような方法でない点も良いです。
ハッカの匂いは強烈で、洋服にも匂いが染み込んでしまいますので、くれぐれも普段着や他所行き用の服で作業しないようにしてください。
人間の目や喉も刺激してしまうため、ゴーグルやマスクも準備してスプレーを使用すると良いでしょう。
動物や小さなお子さんがいるご家庭では、特に注意が必要です。
商品の注意書きをよく呼んで使用するようにしてください。
効果は数時間しか持たない忌避スプレーですが、初期のナイトルーストのように先手必勝な状況では非常に有効なコウモリ対策です。
おすすめのコウモリ対策スプレーや効果的な使い方はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
コウモリがいないときはジェルタイプの忌避剤で近寄らせない
ジェルタイプの忌避剤でもコウモリたちのナイトルースト先にならないように対策をすることができます。
ジェルタイプの忌避剤は1ヶ月以上効果を発揮できるコウモリ対策アイテムです。
ナイトルーストのような長期的な対策が必要なコウモリの習性に適した対策だと言えるでしょう。
ジェルタイプの忌避剤をトレーに入れてフックにかけ、コウモリのナイトルースト先にロープで等間隔に吊るすことで効果を発揮させられます。
コウモリが嫌いな成分が配合されたジェルタイプの忌避剤を壁に塗布して使うこともでき、便利です。
ジェルタイプの忌避剤は1ヶ月ごとの交換が必要ですが、ナイトルースト先にコウモリを近づけさせないようにするには非常に最適な対策になります。
おすすめのジェルタイプコウモリ用忌避剤や使用の注意点などはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
餌となる虫が集まらないようにする
餌となる虫が家の庭やベランダ、玄関に集まらないようにするのも得策です。
水溜りにボウフラなどがわいてしまわないよう、空の植木鉢や箱といった水が溜まってしまう容器やものを取り除くことも効果的。
虫が集まってしまうライトを消灯したり、取り除いたりするのも有効でしょう。
虫が集まらないようにすることで、間接的にコウモリ対策を施していくことも選択肢の1つになります。
屋根裏や換気扇などに侵入されないように対策する
ナイトルースト先にならないように、コウモリが好みそうな屋根裏や換気扇に侵入対策を施すことも有効な対策です。
一時的な休憩場所に営巣し、定住してしまうコウモリは非常に多くいます。
コウモリは1〜2cmほどの隙間からでも侵入できてしまうので、ささいな隙間も開けてしまってはなりません。
パンチングメタルやシーリング材、金網、防鳥ネットといったもので侵入口を塞ぐことで、コウモリたちを入ってこないようにすることができます。
ホームセンターで入手可能ですので、素早くナイトルースト対策を施すことができるでしょう。
屋根裏や換気扇はコウモリたちの大好きな場所なので、しっかりと侵入経路を塞ぐことでナイトルーストさせないようにして下さい。
侵入経路別に適切なコウモリ対策の仕方をこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
コウモリの糞の処理・消毒も行う
ナイトルーストしながらフンをするコウモリが非常に多いです。
病原菌や害虫がコウモリのフンには寄ってきてしまうでしょう。
自分一人でフンの処理や消毒を行うことはリスクを伴います。
コウモリのフンを吸い込んだり、体や顔に付着させたりしないよう、完全防備で作業しなければなりません。
フンの処理にアルコールや次亜塩素酸といった殺菌作用が強い薬品を使用することで除菌していくことが可能です。
コウモリのナイトルーストとフンは切っても切れない問題ですので、コウモリのフンの清掃や除菌はしっかりと行う必要があります。
コウモリの糞掃除の仕方や安全な消毒の方法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
自分でコウモリのナイトルースト対策ができない場合は、プロの駆除業者に相談しましょう
コウモリのナイトルースト対策についてご紹介していきました。
スプレーや忌避剤の設置など一人で手軽にできるものから、侵入口を塞いだり、フンを清掃・除菌したりといったリスクのある作業までがコウモリ対策です。
これら全ての作業を自分一人で完璧に対策するのは非常に難しいのではないでしょうか。
コウモリ駆除のプロにコウモリ対策を依頼するということも、強力なコウモリのナイトルースト対策になります。
ナイトルースト対策の場合ですと、他の場所に巣がある場合もあるため、作業工程が多くなり素人だけでは対策がとても困難です。
不幸中の幸いで、ナイトルーストだけで営巣されていない場合には、通常のコウモリ駆除よりも安い値段で駆除してくれる業者もあります。
ほとんどの業者は見積もりを無料で実施。
コウモリ対策を施す場所の範囲も見積もりと一緒に確認することも良いでしょう。
コウモリ駆除のプロに依頼することで、安心安全にナイトルースト対策を施してみてはいかがでしょうか。
口コミや評判のいいおすすめのコウモリ駆除業者はこちらの記事でランキング形式で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。