「バルサンでアライグマの駆除ってできるの？」
「アライグマ駆除にバルサンを使う時って、何か気をつけなければいけないことはある？」
害獣駆除博士 はじめまして。害獣駆除博士です。
アライグマを含めた害獣駆除にバルサンが効果的だとする意見は多いですが、実際のところ効くのでしょうか？
私の家の屋根裏にもアライグマが住み着いていてバルサンを検討しているのですが、効果があるか不安で…
害獣駆除博士 バルサンは煙を使った忌避剤のため、使う際には様々な注意点もあるのです。
そこで今回は、アライグマ駆除にバルサンを効果があるのか、使用の注意点などを分かりやすく解説していきます！
バルサンを使ってアライグマ駆除をした場合、下手すると法律違反になる危険性もあるので、その点についても詳しくお伝えしていきますね。
アライグマ駆除にバルサンは効果ある？
バルサンは害虫駆除にも効果ありますが、アライグマには効果があるのでしょうか？
実は一時的な効果でいいのであれば、バルサンはアライグマに効果があります。
バルサンは虫を殺す成分が入っており、アライグマもこの成分や煙を嫌がるからです。
バルサン含め他の燻煙剤は、プロの害獣駆除業者も利用するほど効果的です。
ただ効果をだすにはいくつか条件があることを知っておきましょう。
バルサンは煙ですので気密性の高い場所でないと効果を発揮しません。
つまり、隙間が多くある場所や通気が良い場所では効果を発揮しないのです。
アライグマ駆除にバルサンを使用する方法
害獣駆除博士 バルサンの使い方自体は簡単ですが、アライグマに効果的に使うには工夫が必要です。
バルサンの使用前と使用後にやった方がいい事を紹介します。
アライグマの出入り口を見つける
アライグマの出入り口を把握できれば、バルサンを置く場所が決められます。
バルサンはいい加減に設置するのではなくて、アライグマが逃げて行きやすいところに設置する必要があります。
そのためには、どこからアライグマが侵入してきたのかを知る必要があります。
侵入口が見つからない場合は、屋根の隙間や木の近くを見てみましょう。
特にアライグマは木から屋根の上に飛び移るケースが多いです。
またアライグマは床下から天井に行く場合もあります。
ちなみに侵入口以外の隙間を見つけるのも重要です。
バルサンは気密性の高いところでしか効果がないので、隙間は出来るだけ塞いでおく必要があるからです。
害獣駆除博士 また再侵入させないために全ての隙間を塞ぐ意味でも重要と言えますね。
アライグマの子供がいないか確認する
アライグマは人間の家で子育てをしている可能性があります。
人間の家は雨風が防げるだけでなく、天敵に襲われる心配もありません。
さらに断熱材などがあることから温かい環境で育児ができるんです。
バルサンを利用した時にアライグマが子育てをしていれば、親のアライグマだけ逃げていってしまう可能性があります。
そうすると子供のアライグマは高い確率で死んでしまいます。
自分で狩りをして餌をとれないからです。
そうすると結果的に鳥獣保護法に違反して罰則を受けてしまうので気を付けてください。
アライグマは鳥獣保護法で守られている動物のため、殺害してしまうと罰せられるのです。
この罰則が重く、懲役1年以下もしくは罰金100万円以下が科されてしまいます。
害獣駆除博士 子供のアライグマは約2ヶ月で大人になりますので、追い出すのはそれまで待ちましょう。
バルサンを焚く
バルサンを実際に使うときは、アライグマが住処にいることを確認してから使いましょう。
また使う時間帯は、アライグマが活動的になる夕方あたりから焚くのがおすすめです。
バルサンを焚く場所は、アライグマが侵入した隙間から少しだけ離れた場所がいいでしょう。
侵入口に近すぎると煙を恐れてアライグマが出られなくなってしまうからです。
アライグマの出入り口を封鎖する
アライグマを追い出しただけで安心するのはまだ早いです。
アライグマは一度逃げていったとしても、また戻ってくることが多いのです。
特に忌避剤とは違い、バルサンの効力は煙がなくなるまでの間だけです。
そのため、煙がなくなったら侵入可能な隙間は全て封鎖する必要があります。
隙間の前に物を置いたり、簡単にガムテープで塞ぐだけではダメです。
アライグマは凶暴なだけでなく手先が器用なため、強引に侵入してきます。
隙間を封鎖する時は、ホームセンターで売ってるパンチングメタルや金網を使い厳重に封鎖しましょう。
害獣駆除博士 アライグマは8cmの隙間でも侵入してくるので、小さい隙間も油断しないで塞ぐのが肝心です。
アライグマのため糞や巣の周りを清掃・消毒する
アライグマは習性として「ため糞」をします。
アライグマの糞の中には病原菌や寄生中がいるので、糞が溜まるのは大変危険です。
そのため追い出したあとはすぐに清掃する必要があるのです。
清掃方法としては、使い捨てのほうき、ちりとり、手袋、マスク、肌の出ない服が必要です。
「使い捨て」というところが重要です。
糞尿には病原菌や寄生虫が沢山いますので、一度使った物をまた使うと感染が広がる可能性があるからです。
害獣駆除博士 ちなみにバルサンには消毒効果はないので、清掃した後はアルコールやエタノールを使って消毒する必要があります。
アライグマのため糞の安全な処理方法についてはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
＞＞「【アライグマのふん処理】大きさや特徴、被害例を知って安全な対策を！」
アライグマ駆除にバルサンを使うメリット
害獣駆除博士 バルサンは長期的な効果はありませんが、短期的にはアライグマに効果があります。
アライグマに対してバルサンを使うメリットをご紹介します。
すぐに効果が出る
バルサンは臭いと煙という2つの方法でアライグマを追い詰めるため、臭いだけの忌避剤に比べて効果が出やすいといえるでしょう。
バルサンは煙と臭いを広範囲に撒き散らすため、アライグマがたくさんいたとしても隠れられる場所がなくなります。
そのためすぐに効果が出るのもメリットの一つです。
アライグマの餌になるネズミも駆除できる
バルサンはアライグマだけでなくネズミにも効果があります。
ネズミが出没することによって困っている家は多いのではないでしょうか。
困った事にネズミが多くなると、それを食べるアライグマも多くなります。
ネズミが少なくなれば結果としてアライグマも寄り付きにくくなるため一石二鳥です。
害獣駆除博士 ちなみにイタチやハクビシンなどもネズミを食べますので、ネズミが減ればイタチやハクビシンも家に近寄りにくくなります。
他の忌避剤に比べて安い
バルサンは一番安いもので600円前後で買えます。
他の忌避剤を最も安い値段で比べてみると「児玉兄弟商会 獣除け線香」が約1200円、「金太郎忌避王 スーパーブラック」は約2500円、「フタワ 強力忌避一番」が約2100円になります。
以上のように、バルサンは人気のある忌避剤と比べた場合安いです。
もちろんバルサンと同じくらい安い忌避剤もありますが、バルサンは最も安い部類に入るのは事実です。
害獣駆除博士 ちなみに超音波の機械は3000円前後の物が多いです。
アライグマ駆除にバルサンを使うデメリットや注意点
害獣駆除博士 アライグマに対してバルサンは有効ですが、デメリットや使う上での注意点もあります。
ここで紹介する注意点に気を付ければ効果的にバルサンを使えるようになります。
アライグマがいないときに使うと効果がない
バルサンはあくまでも「使った時だけ」効果があります。
使用した際にはアライグマを驚かせ追い出す事が可能です。
しかし、時間が過ぎれば臭いや煙がなくなるのでアライグマは戻ってきてしまうでしょう。
またマーキングをしてあれば、他のアライグマが侵入してくる可能性もあります。
バルサンには消臭効果はないので、臭いを消すこともできません。
これに対して忌避剤は2ヶ月以上嫌な臭いを出し続けアライグマを近づけません。
害獣駆除博士 忌避剤はアライグマを近づけなくさせる期間が長いのがメリットです。
部屋に隙間があると効果が下がる
バルサンは気密性が低い場所だと煙が逃げていってしまうので効果が弱くなります。
もしアライグマが巣を作った場所が気密性が低い場合、バルサンの使用は諦めた方がいいでしょう。
どうしても使いたい場合はアライグマを追い出す隙間を残して、それ以外の隙間を塞いでから使いましょう。
ムカデやゴキブリなどの害虫が降ってくる可能性がある
バルサンは元々害虫駆除の商品ですので、ムカデやゴキブリに効果を発揮します。
つまり、バルサンを使えば虫たちが逃げ出して人間の周りに現れる可能性があるのです。
特に屋根裏で使った場合は上から落ちてくる可能性があるので気をつけなければなりません。
アライグマの住処の近くにいた虫は、糞尿に接触している可能性が高く病原菌を持っている可能性があります。
バルサンを使った後の数時間はペットをケージに入れておくなどして虫と接触させないようにしましょう。
使用できる広さに制限がある
バルサンはその種類によって使える広さが違います。
例えば6〜8畳、12〜16畳、18〜24畳と使える広さが変わります。
仮に屋根裏で使用するとしたら、屋根裏の大きさを測ってから適切なサイズのバルサンを使用しましょう。
害獣駆除博士 ちなみに公式ホームページにも記載されていますが、大きい容量のバルサンを狭い部屋で使うのもダメですので注意しましょう。
アライグマを殺害してしまう可能性がある
バルサンを使用したことにより、結果的にアライグマの子供を殺してしまう時があります。
バルサンを使うと親アライグマは逃げてしまう可能性がありますが、子供が取り残されてしまいます。
子供は生後2ヶ月を過ぎれば大人になり狩りができるようになりますが、それ以前なら狩りができずに餓死してしまうのです。
アライグマを殺してしまえば鳥獣保護法に違反したことになり、懲役1年以下または100万円以下の罰金が課されますので気をつけましょう。
ペットに有害になる恐れがある
バルサンの中には成分として「フェノトリン」というものが入っています。
これが危険な成分です。
バルサンの公式ホームページにはバルサンは動物に害がないとの説明がありますが、完全に信用はできません。
かつて猫に脱毛、運動失調、よだれ、痙攣などの健康被害が発生したケースがあります。
フェノトリンは哺乳類への悪影響は少なく虫に大きく作用すると言われていますが、鵜呑みにせず使用する際は気をつけましょう。
実はペットにも優しい成分を使っている忌避剤もあります。
それが「害獣忌避剤 屋根裏害獣ニゲール」です。
成分にどくだみ、緑茶、よもぎなどの天然成分しか使っていないため害がありません。
害獣駆除博士 値段も1500円ほどで良心的ですのでおすすめの忌避剤です。
バルサン以外でアライグマを駆除する方法
バルサン以外でもアライグマを追い払う方法はいくつかあります。
最も一般的なのが、臭いで追い払う「忌避剤」です。
忌避剤はアライグマが嫌がる臭いを配合した薬剤です。
地面に置いたり、撒いたり、壁にかけておいたりなど設置方法がそれぞれ異なります。
2つ目に「超音波」です。
超音波は動物にしか聞こえない音を出し、動物を追い払う方法です。
基本的には人間には聞こえないのでご近所迷惑にならないのがメリットです。
３つ目に「光」で追い払う方法です。
アライグマは夜行性のため光に弱いです。
特に青色LEDライトをアライグマは嫌がります。
害獣駆除博士 アライグマ駆除方法の概要についてはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
バルサンでアライグマを駆除できない場合は、業者に依頼しましょう
バルサンは確かにアライグマを追い出すのに効果的です。
ただ、短期的にしか効果がなかったり広い場所だと効果が薄かったりするのがデメリットです。
忌避剤なら臭いも継続するので一見効果的ですが、置く場所を間違えると効果は半減してしまいます。
さらにアライグマの侵入を防ぐために侵入可能な隙間を全て見つけるのは素人には難しいといえるでしょう。
もし少しでも不安を感じているのならアライグマ駆除業社に依頼しましょう。
アライグマ駆除業者はアライグマの「追い出し」「隙間を塞ぐ」「糞尿の清掃・消毒」など全てやってくれます。
プロにやってもらえれば安全ですし、何よりも時間がかかりません。
現地調査や見積もりが無料の業者は多いので、一度試しに見積もりだけでも依頼してみてはいかがでしょうか。
害獣駆除博士 こちらの記事で人気のアライグマ駆除業者を料金やサービス内容で比較してランキング形式で紹介しているので、おすすめの駆除業者を知りたい方はぜひご覧ください。
