「家にコウモリが集まってくるんだけど、どうしてなんだろう?」
「コウモリが来る家って、何か特徴はあるの?」
「コウモリが住み着くと、何か悪いことってあるのかな?」
はじめまして。害獣駆除博士です。
夜になるとコウモリがやってくるといったお家がありますが、実はコウモリの来る家には特徴があるのです。
私の家にもコウモリがやってくるのですが、なかなか理由が分からなくて…
コウモリが寄ってくる理由が分からないと、適した対策をすることはできないですよね。
そこで今回は、コウモリの来る家の特徴を分かりやすく解説していきます!
特徴に合わせた自分でできるコウモリ駆除の方法もお伝えするので、コウモリがやってきて困っている方のお力になれればと思います!
コウモリの来る家の特徴
人間にも住みたい家があるようにコウモリたちにも居心地の良い住処の条件があります。
普段は見かけることのない絶滅が危惧されているようなレアなコウモリが、人間の住んでいる近くにやってきて営巣している様子が見つかった例もありました。
2020年5月下旬、熊本県の天草市内のビルの屋上の隙間で、熊本県内では53年ぶりにヒナコウモリが発見されたというニュースを見た方も多いのではないでしょうか?
53年ぶりのレアなコウモリが家に来る可能性も否定できませんし、アブラコウモリのような家屋に住みつきやすいコウモリが家に来る可能性は非常に高いです。
ここではついついコウモリたちが来てしまう居心地の良い家の条件についてご紹介していきましょう。
スキマの多い古い家屋
日本の家屋に住むコウモリはアブラコウモリがほとんどです。
アブラコウモリたちは、古い家屋を大変好みます。
理由は、古い家屋は隙間や破損している箇所が多く、侵入することが簡単だからです。
寒さや雨風といったコウモリの生存を脅かすような自然環境ではなく、温かく雨風も防げる家屋の中はコウモリたちにとって最高の住処になります。
雨戸の戸袋といったところから屋根裏、シャッターの裏側まで、人や敵から見つかりにくいところに生息していることも多いです。
雨戸の戸袋や屋根裏、シャッターの裏側といったところはコウモリの侵入被害を受けやすいので気をつけてください。
1〜2cmほどの隙間があれば簡単にコウモリたちは侵入してきますので、家の外壁に隙間や破損箇所がないか確認することが重要です。
特に築年数の古い家に住んでいる方は、定期的に家の周りを確認することでコウモリ被害を少なくしていくことができるでしょう。
ぶら下がれる軒下や物干しざおがある家
コウモリは何かにぶら下がることで休憩することができるだけでなく、飛翔していく際に逆さまのまま足を離し落下していくことで、飛行のためのエネルギーとしています。
コウモリの足の腱は大変発達していて、何時間でもぶら下がっていられるでしょう。
ぶら下がることはコウモリにとって休憩なのです。
精神的にもリラックスした状態でコウモリたちはいられるため、ぶら下がれる場所を常に探しています。
人間の住む家屋の中や周辺にコウモリがぶら下がれるところがあると、コウモリはやってきてしまうでしょう。
特に軒下や物干し竿といった場所はコウモリにとって大変居心地の良い場所です。
コウモリたちが寄ってきてしまう可能性があるため、軒下や物干し竿のある家にお住まいの方はコウモリに気をつけてくださいね。
餌となる虫が集まりやすい環境になっている
餌となる虫が多く集まってくる場所にコウモリたちもやってきます。
夜間の街灯に群がる虫を求めてやってきたコウモリを見たことのある方も多いのではないでしょうか。
水が溜まってしまう場所にもボウフラやその他の様々な虫が集まってきてしまいます。
時には外に置いておいた生ゴミに集まってきた虫を求め、コウモリが来てしまったという事例もありました。
虫が集まりやすいような場所や環境をご自宅の周辺や中に作らないようにしていくことも有効なコウモリ対策になります。
夜だけコウモリの来る家はナイトルースト(=休憩場所)の可能性がある
コウモリが来てしまう家や場所には理由があることをご説明していきましたが、コウモリの習性から寄ってきてしまうこともあります。
コウモリは餌を探すのに疲れるとぶら下がって休む必要がある動物です。
そのコウモリの休憩場所は「ナイトルースト」と呼ばれています。
コウモリのナイトルースト先というのはコウモリの居心地の良い場所になりますので、結果的にコウモリの居心地の良い環境が揃っている可能性があるでしょう。
近くに虫が集まっている場所はないか、コウモリの巣が近くにあるか、コウモリがぶら下がりやすいところがあるのではと確認してみてください。
なにかしらコウモリが気に入りやすい要素が潜んでいる可能性があります。
逆に、周りにコウモリが留まりやすい環境がなく、あなたの家の軒先や物干し竿をナイトルースト先にしていることもありますので気をつけて下さい。
コウモリのナイトルーストについて詳しくはこちらの記事で解説しているので、より深く知りたい方はぜひご覧ください。
コウモリの来る家は縁起がいい?幸運が訪れる?
コウモリは中国では縁起の良い生き物として知られているのはご存知でしょうか?
漢字で「蝙蝠」と表記すると、中国語の「福が寄ってくる」という言葉の「偏福」と発音が似ているということで縁起が良いとされています。
言葉だけでなく、中国の美術品や陶器にもコウモリが幸福の象徴や福を招く生き物としてデザインされていることが多いです。
中国の文化の影響を受けている日本でも、コウモリのことを「幸盛り」や「幸守り」と当て字で書いて縁起の良い生き物として大切にされてきた歴史がありました。
ですが、今現在、コウモリは縁起の良い生き物だという考えは広く浸透していないです。
長い歴史の中で、コウモリに対しての考え方や価値観も変わってきているのではないでしょうか。
コウモリの縁起が良いと言われる理由についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
コウモリの来る家にスピリチュアルメッセージがある!?
コウモリはスピリチュアルな世界では縁起の良い生き物だったり、子孫繁栄のシンボルだったり、とても親しみのある生物だと考えることも多いです。
風水の世界では、コウモリに対する独特の考え方を持っています。
2匹のコウモリは幸運を。
5匹のコウモリは、結婚運・健康運・金運・福寿といった事柄の流れを良くする生き物だとみなされています。
日本では風水をインテリアや家具の配置に取り入れる考え方もありますが、元は中国で誕生した考え方です。
風水は気の流れや力を利用した環境気学として中国では大切な考え方になっています。
さらに、子孫繁栄のシンボルとしてコウモリを大切にしている国や地域も多いです。
「コウモリの繁殖力の高さ」=「子孫繁栄」という考え方で大切にされている国や地域もあります。
コウモリのスピリチュアルメッセージについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください!
ただしコウモリは数多くの被害があるから注意!
国や地域によってはとても大切にされてきたコウモリですが、実は数多くの実害をもたらす害獣として知られています。
特に人間の住居内にコウモリがやってきて住みつくことで、多くの実害が出てきてしまうでしょう。
実害の例としては以下のようなものがあります。
- 糞尿によって天井の板が腐る
- 悪臭
- 鳴き声や羽音による騒音
- 害虫(ダニ・ノミ)がわく
- 病原菌感染のリスク
特にフンによる被害と病原菌には気をつけなければなりません。
コウモリが狂犬病やニパウイルス感染症、ヘンドラウイルス感染症といった病気を媒介した海外の事例もあり、死亡例もありました。
フンにたかるダニやノミが感染症を媒介する可能性も捨てきれません。
コウモリによる直接的な被害だけでなく、間接的な被害もありますので気をつけてください。
コウモリの詳しい被害事例についてはこちらの記事で解説しているので、コウモリの危険性を知りたい方はぜひご覧ください。
自分でできるコウモリ駆除の方法
自宅にコウモリが来るようになってしまった場合、コウモリ駆除の業者に駆除を依頼する前に、自分で対策したいと思う人もいるでしょう。
自分でできるコウモリ対策として以下のような方法があります。
- コウモリがいる場合は即効性のあるスプレー忌避剤で追い払う
- コウモリがいない場合は持続性のあるジェルタイプ忌避剤で寄せ付けない
- コウモリの侵入経路は金網やネットで塞ぐ
- フンの処理や消毒も徹底する
- コウモリの餌となる虫が集まらないような対策をする
以上の自分でできるコウモリ駆除方法についてご紹介していきましょう。
コウモリがいる場合は即効性のあるスプレー忌避剤で追い払う
家にコウモリがやってきた時に早急に追い出すためには、即効性のあるスプレー忌避剤の使用が有効です。
天然成分のハッカの匂いを吹き付けることで、ハッカの匂いが苦手なコウモリたちを追い出すことができます。
ただしスプレーから噴射される強烈なハッカの匂いは、服や家具についてしまいますので気をつけてください。
ハッカの成分が人の目や喉といったところに付着すると非常に刺激が強いため、マスクやゴーグルの着用は必須です。
子供やペットには刺激が強すぎるため、気をつけて使用するようにしてください。
スプレー型忌避剤はデメリットもありますが、戸袋や通気口、換気口、シャッターの隙間、外壁などの狭いところのコウモリ対策にも絶大な効力を発揮します。
いきなり家にやってきたコウモリを素早く撃退するのにスプレー型忌避剤は有効でしょう。
スプレータイプのおすすめ忌避剤や正しい使い方などはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
コウモリがいない場合は持続性のあるジェルタイプ忌避剤で寄せ付けない
やってきたコウモリと長期間一緒に暮らしたいという方は少ないでしょう。
長い期間効果的にコウモリ対策をできるものとして、ジェルタイプの忌避剤があります。
コウモリの嫌いな匂いを凝縮しジェル状にした忌避剤。
ジェルタイプの忌避剤は1ヶ月ほど効果が持続し、使用方法も壁に直接塗り付けたり、トレーにジェルを入れて吊るしておいたりするだけなのも便利です。
コウモリがぶら下がりやすい軒下や物干し竿に、トレーに入れた忌避剤を吊るしておくといった使い方もできますよ。
ジェルによって外壁や床などが汚れる心配はありますが、仕掛けはそのままでジェルを交換するだけで、長期間コウモリ対策をとることができるのも良い点でしょう。
ジェルタイプのおすすめ忌避剤や使用の注意点などはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
コウモリの侵入経路は金網やネットで塞ぐ
住宅の中に入り込んでしまうコウモリを事前に減らすための対策も効果大です。
コウモリたちが侵入してくる場所を徹底的に封鎖することで、進入できなくしていくのが有効でしょう。
金網や防鳥ネットで侵入口を塞いでおくとコウモリたちは入ってこられなくなるため、対策として効果的です。
ただし、気をつけなければならない点が2点あります。
1つ目の注意点として、コウモリたちは1〜2cmも隙間があれば簡単に入ってきてしまうということがあげられるでしょう。
わずかな隙間でも開いていると簡単にコウモリたちは侵入してきてしまうので気をつけてください。
2点目の注意点としては、コウモリたちが戻ってくるということです。
一度追い出したコウモリたちはまた戻ってくることが知られています。
ですので、一度追い出しただけで満足せずに、再侵入という事態を避けるよう、コウモリたちは侵入してくる前に徹底的に対策を施すことが重要です。
ネジや接着剤、ジェルタイプの忌避剤といったものと防鳥ネットや金網を併用することでより効果の高いコウモリ対策を施すことが可能でしょう。
ホームセンターで買えるものだけでもコウモリ対策できるということも忘れないでください。
コウモリの侵入を防ぐために、あらかじめコウモリの侵入口をしっかりと塞いでおきましょう。
侵入経路別のコウモリ対策の方法や塞ぎ方などはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
フンの処理や消毒も徹底する
コウモリは動物ですので、家に来てしまった場合、トイレをしてしまいます。
犬や猫のようにしつけることもできず、コウモリのフンや尿に四苦八苦されている方も多いです。
さらに迷惑なのが、コウモリのフンは空気中に舞いやすく、吸い込むと感染症を引き起こすこともあります。
コウモリのフンや尿を食べにダニやノミといった害虫も寄ってきてしまうでしょう。
フンによる1次被害と害虫による2次被害の両方を対策していく必要があります。
フンを完全に清掃し取り除き、除菌を施していくことが重要です。
フンやダニ、ノミによる健康被害から自分を守るため、全身完全防備の上作業を行うことをおすすめいたします。
アルコールや次亜塩素酸といった薬品を使っての作業になりますので、素人には難しい作業だといえるでしょう。
プロのコウモリ駆除業者に作業を依頼することで、効率よく徹底的にフンの処理や消毒を施すこともできます。
コウモリのフンの安全な処理・消毒方法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
コウモリの餌となる虫が集まらないような対策をする
軒下にはコウモリが来やすいので注意してください。
特に、水たまりや街灯が軒下の近くにあると、コウモリたちはどんどん寄ってきてしまいます。
水たまりで繁殖したボウフラや蚊、街灯に集まる蛾やカナブンなどを食べにコウモリはやってくるからです。
軒下にある水たまりの水を常になくすようにしたり、街灯を蛍光灯からLEDに変えたり消したりすることで、コウモリが近づいてこないようにすることもできるでしょう。
また、軒下周辺のゴミ箱も気をつけた方が良いです。
ゴミ箱に集まってくるハエを食べにコウモリがやってきた事例もあるため、軒下周辺のゴミ箱の蓋を閉めたり、清掃しておくようにしたりすることをおすすめします。
コウモリの餌となる虫がわいてこないように対策することで、間接的にコウモリ対策を施していきましょう。
自分でコウモリの対策ができない場合は、駆除業者に相談しましょう
コウモリが寄ってくる家の特徴と対策についてご紹介していきました。
いきなり自宅にコウモリがやってきたら自分で対応しようと思いますよね?
ですがコウモリ対策は非常に危険が伴うことが多いです。
高いところに巣を作ったり、ナイトルースト先になってしまったり。
高所での対策が必要になることもあります。
コウモリは夜行性であるため、夜の作業も出てくるでしょう。
夜に高いところでの作業は非常に危険です。
転落によって、怪我や命を失ってしまっては元も子もありません。
さらに、真夏や真冬にコウモリ対策を外ですることは、コウモリ以外の熱中症や風邪といったことにも気をつけなければなりません。
自分一人でコウモリ対策を施すのはリスクもあり非常に危険です。
対策の一つ一つを完璧に行うのも難しいですので、自分一人での対策はおすすめできません。
そこでコウモリ駆除業者に依頼することで、安心安全かつ完璧に対策を施すことができます。
お金はかかりますが、安心には変えられないのではないでしょうか。
コウモリ駆除業者は無料で現地の調査や見積もりをしてくれるところが多いので、まずはお気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
口コミや評判のいいおすすめのコウモリ駆除業者はこちらの記事でランキング形式で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。