「コウモリにハッカ油は効果あるの?」
「ハッカ油スプレーの作り方を知りたい!」
「ハッカ油成分が入った忌避剤は何がオススメ?」
はじめまして。害獣駆除博士です。
コウモリは換気扇や屋根裏などに住み着く害獣ですが、果たしてハッカ油で撃退できるのでしょうか?
私の家でもコウモリの糞が見られ、被害に困っているんです…
コウモリの糞には菌やウイルスが潜んでいるので、病気や感染症などの危険性もあります。
しかし安心してください!
今回は、コウモリ対策にハッカ油は効果があるのか分かりやすく解説していきます!
自作できるハッカ油スプレーの作り方や市販のおすすめグッズなども紹介するので、コウモリ被害に悩まされている方のお役に立てれば幸いです。
コウモリにハッカ油の匂いは効果あるの?
コウモリにはハッカから発せられる刺激臭が効果的です。
コウモリ以外にも、ネズミやゴキブリといった害獣や害虫にもハーブ系のハッカの匂いは効果があります。
ハッカの強烈な匂いを有効に使ってコウモリを追い出し、寄せ付けないようにしましょう。
ハッカ油を使ったコウモリ駆除グッズ
手軽に入手でき、簡単に使えるコウモリ対策グッズとして「スーパーコウモリジェット」や「ネズミ一発退場」、「コウモリよけバードジェル」がおすすめです。
ここではこれら3つのコウモリ駆除グッズについて、詳しくご紹介していきます。
【ハッカ油スプレー】イカリ消毒 スーパーコウモリジェット
イカリ消毒の「スーパーコウモリジェット」は狭い場所での使用が特に効果的です。
雨戸や換気口の中といった狭い場所でのコウモリ対策に特化している数少ない忌避スプレーになります。
イカリ消毒の「スーパーコウモリジェット」は細いノズルで狭い場所をピンポイントに噴射可能。
ですので、コウモリの住み着いている場所に直接忌避剤を噴射することができるでしょう。
イカリ消毒の「スーパーコウモリジェット」には4つの特徴があります。
- 特徴1:強力なハッカの匂いで屋根裏のコウモリを効果的に追い出せます。
- 特徴2:水平噴射で6mほど効率よく薬剤を届けられる強力ノズル搭載。
- 特徴3:約3〜6時間ほど効果を持続させられる点(生息状況・使用環境により多少の違いがあります)。
- 特徴4:有効成分として天然香料を使用しているため、高い安全性があります。
なお、イカリ消毒の「スーパーコウモリジェット」のお値段は、税込価格1本で1,078円です
【ハッカ油燻煙材】アース製薬 ネズミ一発退場
屋根裏や物置といった広い場所でのコウモリ対策は燻煙材がおすすめです。
燻煙材とは、煙状にした薬剤を空間に充満させることで効果を発揮させるタイプのグッズ。
コウモリ専用の燻煙材はありません。
ネズミ対策の燻煙材がコウモリ対策にも代用されています。
ネズミ対策の燻煙材にハッカ成分が含まれているためコウモリに対しても効果的です。
市販されている燻煙材のうち、手に入りやすくおすすめの製品はアース製薬の「ネズミ一発退場」。
アース製薬の「ネズミ一発退場」の使用方法は、コウモリの集まっている場所の下に「ネズミ一発退場」を設置するだけです。
設置した後、「ネズミ一発退場」の煙を焚いていきましょう。
煙を焚く際の注意点としては、3点ほどあります。
1点目は、「ネズミ一発退場」を使用している間(約2時間)は、使用している部屋や近くの部屋に近づかないようにしておきましょう。
匂いが強烈なため、気分が悪くなる方もいます。気をつけてください。
2点目、「ネズミ一発退場」を設置し火を焚く前に、コウモリが屋内から外に逃げていけるような通り道をつくってから、使用するようにしましょう。
3点目として、ペットを飼われている方はペットが煙を吸わないようにしっかりと避難させておく必要があります。
人間よりもペットの方が嗅覚は敏感ですので、人間以上に気をつけて避難させましょう。
コウモリが完全に逃げたことを確認し、煙が出なくなれば、駆除終了です。
【ハッカ油ジェル】コウモリよけバードジェル
スプレータイプの忌避剤も燻煙タイプの忌避剤も一時的なコウモリ対策になってしまいます。
もっと長期的な効果があるコウモリ対策として、ハッカ油ジェルの「コウモリよけバードジェル」がおすすめです。
「コウモリよけバードジェル」は鳥類が嫌いなハッカ油の匂いや味がついている製品で、鳥以外にもコウモリにも有効性が確認されています。
「コウモリよけバードジェル」の主成分が食品添加物由来の植物エキスと医薬品添加物の保湿剤であるため、人間やコウモリをはじめとした動物に悪影響がありません。
「コウモリよけバードジェル」は安心して使えるコウモリ対策だといえるでしょう。
「コウモリよけバードジェル」を要所にだけ塗布すれば、効果を十分発揮させられます。
コウモリ対策として実施することも簡単ですし、予算もかかりません。
「コウモリよけバードジェル」を塗った後は、数日から10日ほどで効果が出てきます。
一度、「コウモリよけバードジェル」の強烈な匂いや味を知ったコウモリたちは戻ってくこなくなるでしょう。
「コウモリよけバードジェル」の効果は長期間に渡って持続するため、コウモリ対策として強くおすすめできます。
さらに他の対策と比べても、「コウモリよけバードジェル」を塗布後に建物や敷地の美観を損なわない点も特徴でしょう。
コウモリ対策の必要がなくなった際には、拭き取る事で「コウモリよけバードジェル」を除去することも可能。
なお、「コウモリよけバードジェル」は200度の高温でも溶け出すことはありませんので、日本の夏の暑さでも使用できます。
【自分で作る】ハッカ油を利用したコウモリ駆除スプレーの作り方
実は自分でもハッカ油を利用したコウモリ駆除スプレーを作って使うことができるのはご存知でしょうか?
ここでは自作コウモリ駆除スプレーの材料や作り方についてご説明していきましょう。
用意するもの
- スプレー容器
- 無水エタノール
- 精製水
- ハッカ油
上記の用意するものはどれも薬局やドラッグストアで購入可能です。
ただし注意点があります。
スプレー容器としてポリスチレン製のものを使用するのは避けてください。
ハッカ油がポリスチレン製の容器を溶かしてしまうことがあります。
ですので、スプレー容器にはガラス製か陶器製、ポリプロピレン製、ポリエチレン製のもののどれかを使うと良いでしょう。
名前が似ていますので、間違えないように注意してください。
作り方
作例として、「全容量100mlの自作コウモリ駆除スプレー」をご紹介していきましょう。
<作成手順>
- 手順1:無水エタノール10mlをスプレー容器に入れてください。
- 手順2:ハッカ油を50滴前後ほど、スプレー容器に入れましょう。
- 手順3:精製水90mlを最後に入れてよく振れば完成です。
失敗しないコツは、ハッカ油と精製水は混ざりにくいので、無水エタノールとハッカ油を先に混ぜておくことです。
ハッカ油を使ったコウモリ駆除グッズを使う注意点
ハッカ油を使ったコウモリ駆除グッズの使用上の注意点が5点ほどあります。
猫を飼っている方は使用を控える
猫を飼われている方は、ハッカ油を使ったコウモリ駆除グッズを絶対に使ってはいけません。
人間にはハッカ油を使った忌避スプレーなどの安全性は確かめられています。
古くから日本ではニホンハッカが有名で、目薬としてハッカが使われてきた歴史がありました。
戦国時代や江戸時代からハッカは換金作物として栽培されていたこともあったほどです。
明治時代に入ると、北海道でニホンハッカの栽培が盛んに行われるようになりました。
北海道北見市にはハッカ記念館があるほど、日本人にとって親しみがある植物のハッカ。
しかし、猫にとってはハッカを精油したハッカ油は猛毒です。
猫を飼われている方は、ハッカの取り扱いにはくれぐれもお気をつけください。
マスクと汚れてもいい服で駆除する
ハッカ油の匂いは強烈です。
マスクを必ずつけて作業するようにしてください。
コウモリ対策を施している最中に、空気中に舞い上がったコウモリのフンの粒子を吸い込むという事故を防ぐことができます。
またハッカの匂いが付いたり、匂い移りしても良かったり、汚れても良かったりする洋服を着て作業しましょう。
作業中、危険なコウモリのフンが洋服につく事もありますので、気をつけてください。
スプレータイプの忌避剤や自作ハッカ油スプレーを使う際の理想的な服装をご紹介しましょう。
「マスクにゴーグル、帽子、捨てても良い古着の長袖・長ズボン」が、コウモリ対策の作業着として最適です。
匂いに慣れたコウモリが戻ってくるかもしれない
ハッカ油の匂いになれたコウモリはまた戻ってくる可能性があります。
ハッカ油の忌避剤だけでなく、コウモリの再侵入を防ぐために、侵入経路を隙間なく塞ぐことも同時に行うようにしてください。
コウモリを追い出した後は侵入経路を塞ぐ
コウモリは一度追い出した後も、巣に戻ってきてしまいます。
追い出した後にしっかりと侵入経路を塞いでおきましょう。
塞ぐときのコツは、網目の細かい金網を使用して侵入経路を塞ぐことです。
1~2cmほどの隙間がなければコウモリは侵入できません。
通風孔や戸袋のように完全に塞ぐのが困難な場所は、網目の細かい金網を使うとよいでしょう。
金網設置時に隙間ができないようにネジや接着剤でしっかり止めたり、忌避剤を塗ったり、防鳥ネットを使ったりするのもおすすめです。
侵入経路別にコウモリの侵入を防ぐ対策はこちらの記事で解説しているので、より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
フンの掃除は感染に気をつける
コウモリのフンには人間に害を及ぼす菌がついている可能性があります。
特に、フンを掃除しているときに空気中に舞ったフンの粒子を吸い込んで感染してしまうというケースが多いので気をつけてください。
体の一部にフンが接触するだけでも、痒みやアレルギー反応など様々な症状が出てしまう恐れもあります。
しかも、フンを取り除くだけではまだ対策として不十分です。
フンにはダニやノミといった害虫もわいてきてしまいます。
しっかりと害虫駆除や消毒・除菌も行ってください。
しかし、消毒剤や除菌剤によっては建材や家具と化学反応を起こしてしまうことも少なくありません。
そういった薬剤の知識もないと、コウモリ駆除を完璧にしたということは言えないでしょう。
完全防備で何も問題なくコウモリを駆除するということは、素人にとっては非常に困難を伴います。
コウモリの糞を自分で消毒・掃除する方法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
ハッカ油でコウモリの駆除ができない場合は、プロの業者に依頼しましょう
個人でもコウモリ対策できる方法をご紹介していきました。
忌避剤を自分で作って使用する事もできます。
しかし、完全防備で問題なく完璧にコウモリ駆除を行うことは素人には非常に難しいでしょう。
特に、ハッカ油の匂いに慣れてしまったコウモリの再侵入という問題や、フンによる2次被害を防がなければならないという問題は、素人には対策がとても困難です。
コウモリを2度と近寄らせないためには、「追い出して、フンを除去して、再侵入防止策をする」という一連の流れを完璧に行わなければなりません。
フンによる健康被害も非常に怖いです。
自分一人で全ての対策を完璧に行うのはとても難易度が高いのではないでしょうか。
完璧に、かつ安全にコウモリ対策を行うためには、プロのコウモリ駆除業者に作業を依頼するのが一番効率的です。
確かに費用はかかりますが、コウモリ駆除業者の多くは無料で見積もりを出してくれます。
一度見積もりを出してもらって、確認してからプロへの依頼を検討するという選択肢も良いでしょう。
駆除と除菌をセットで完璧に行ってくれるコウモリ駆除の専門家に依頼することが、もっとも安全で確実にコウモリ対策を行えるといえます。
プロへの依頼を強くおすすめしたいです。
口コミや評判のいいおすすめのコウモリ駆除業者はこちらの記事でランキング形式で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。