「イノシシって毒餌で駆除しても良いの?」
「毒餌で駆除したら法律違反とかにならないかな…」
「毒餌で駆除できないとしたら、どうやってイノシシ対策すればいいの?」
はじめまして。害獣駆除博士です。
イノシシは畑の農作物を荒らす害獣で、農家の方からすると殺意すら芽生えることもあると思います。
私の家の畑もイノシシ被害に遭っていて、いっそのこと毒餌で殺してしまおうかとも思っているんです…
確かに憎っくきイノシシを毒餌で殺したくなる気持ちは十分に分かります。
ですが、ちょっとお待ちください!
実はイノシシを毒餌で殺すのは法律違反になってしまうのです。
そこで今回はイノシシ駆除に関する法律を分かりやすく解説していきます!
毒餌で駆除できない場合のイノシシ対策法も併せてお伝えするので、イノシシ被害でお困りの方のお力になれれば幸いです。
イノシシは毒餌で駆除できる?
イノシシ被害を初めて経験した人の中には、毒餌でイノシシを駆除しようと考える人もいます。
しかし、イノシシは毒餌での駆除はできません。
イノシシは「鳥獣保護管理法」で守られており、毒餌は使えないのです。
もし違反すれば、懲役1年以下もしくは100万円以下の罰金を科されてしまいます。
また、捕獲するだけでも行政の許可をとってからでないといけません。
基本的に自分で出来る対策は、「イノシシを寄せ付けない事だけ」と覚えておきましょう。
毒餌以外でイノシシを駆除する代表的な方法
毒餌がイノシシ駆除に使えないとしても落胆しないで下さい。
実はイノシシ駆除をする方法はいくつかあります。
ここでは代表的なイノシシ駆除方法を3種類ご紹介いたします。
ハーブや唐辛子、木酢液、ニンニクなどのイノシシの嫌いな臭いの忌避剤を使う
忌避剤は動物が嫌がる成分や臭いを配合した薬剤のことを言います。
ホームセンターやネットショップで気軽に買えるだけでなく、使用方法も設置するだけの物が多いです。
そのため、イノシシ被害にあった人が真っ先に試して欲しい駆除方法と言ってもいいでしょう。
イノシシの苦手とする臭い・成分としては、トウガラシ、線香、コールタール、オオカミの尿などがあります。
購入される場合は、今説明した臭い・成分が配合されている忌避剤を購入しましょう。
イノシシ対策でオススメの忌避剤や使用の注意点などは以下の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【イノシシに忌避剤は効果ある?】おすすめや対策の注意点を解説!」
>>「イノシシ対策にハーブは効果ある?効くハーブや撃退グッズを紹介!」
>>「【イノシシ駆除にニンニクは効果ある?】対策のコツや注意点を解説!」
イノシシ対策用のライトで追い払う
何か物体が近くを通った時に、明るくなる装置を見たことがある人も多いと思います。
このような物体に反応して明るくなる装置を使えば、イノシシを驚かせて追い払うことが可能です。
実はイノシシは基本的には夜行性であり、明るい光に弱い傾向があるからです。
特に青い光と赤い光をイノシシは嫌がります。
ホームセンターやネットショップならどちらも簡単に購入できるので、イノシシ駆除対策として購入してみてはいかがでしょうか。
イノシシ対策でオススメのライトや設置の方法などはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
電気柵やワイヤーメッシュ柵で侵入を防ぐ
イノシシの侵入を広範囲に防ぎたい場合は「電気柵」や「ワイヤーメッシュ」を使いましょう。
電気柵は触れた動物に電量を流すための仕掛けです。
動物は一度触れて電流が流れる事に気づけば、驚いて逃げていきます。
また痛みを覚えますので、心理的に怖くなり近付かなくなっていきます。
ところが、電気柵だけだと柵の間をうまく通り抜けてしまうイノシシも現れます。
そこでワイヤーメッシュの使用もおすすめです。
ワイヤーメッシュは元々建築現場でコンクリートを補強するための物であり、頑丈なためイノシシ対策にも有効です。
ワイヤーメッシュは、鉄で出来ているためネットよりも頑丈でイノシシに噛み切られる心配はありません。
また、網目が細かい物を選べばイノシシは通り抜け出来ません。
電気柵やワイヤーメッシュ柵でイノシシの侵入を防ぐ方法はこれらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
毒餌以外のイノシシ駆除も難しい場合は、駆除業者に相談しましょう
毒餌は使えませんし、忌避剤やライトなどを使っても確実に効果が出る保証はありません。
忌避剤は使う場所によって効果が大きく変わってしまうため、素人判断では効果が発揮しにくいのです。
またライトを使用してイノシシが逃げたとしても、時間が経てば慣れてきてしまって効果がでなくなってくる場合もあります。
イノシシ駆除に自信がないと少しでも感じるなら、イノシシ駆除業者に依頼しましょう。
駆除業者なら専門知識と長年の経験から、忌避剤を有効に使いイノシシを近づけません。
さらに被害が拡大するようでしたら、イノシシの捕獲さえもしてくれます。
イノシシは仮に行政に許可をもらったとしても、凶暴ですので素人が捕獲するのは大変危険です。
プロの業者に依頼すれば、安全かつ迅速に捕獲を行ってもらえます。
イノシシは繁殖力も高いため、時間をかけるとどんどん増えていってしまいます。
一刻も早く安心したい場合はイノシシ駆除業者に依頼するのが1番です。
無料で相談や見積もりを出してくれる業者が多いので、是非とも一度相談してみてください。
おすすめのイノシシ駆除業者についてはこちらの記事で厳選しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
忌避剤、ライト、テープ類、防護網フェンス、案山子類脅し、など色々試してもほとんど効果ありませんでした。そのたびにお金が消えていくので始末が悪い。電気柵も設置や管理面がなかなか大変で、少しでもメンテナンスを怠れば、やがて侵入されイノシシの思う壺です。素人対策でできるものは無いと言えるのではないでしょうか。このままでは、作物づくりを諦めて耕作放棄にまっしぐらとならざるを得ない状況に追い込まれていく現実でしょう。決して甘くない。ほんとうに対策を考えるのならものすごい資金が必要です。現状の収益性を考えれば1,000円の収益を上げるために何十万いや何百万円もかけてやるようなものです。そういう色々な事が崖っ淵に立たされているような気がします。