木酢液はイノシシ対策に効果ある?おすすめグッズや使用の注意点を解説!

「実際のところ、木酢液でイノシシを追い払うことはできるの?」

「イノシシよけに木酢液を使う場合、どうするのが効果的?」

害獣駆除博士害獣駆除博士

はじめまして。害獣駆除博士です。

木酢液の臭いは山火事を連想させるため動物は逃げ出していくといいますが、イノシシには効果があるのでしょうか?

悩んでいるおじさん

私もイノシシ被害にあっていて木酢液を試そうかと考えているのですが、本当に効果があるのか疑問で…

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木酢液に効果がなければ、イノシシに簡単に畑を荒らされて大きな被害になってしまいますよね。

ですがご安心ください!

今回は、研究結果をもとに木酢液にイノシシ対策効果があるのか分かりやすく解説していきます!

木酢液を使用する注意点や効果を高める方法も合わせてお伝えするので、最後まで読んでイノシシ対策の参考にしてもらえると幸いです。

イノシシ対策に木酢液は効果なし?

イノシシ対策に木酢液は効果なし?

イノシシは木酢液には忌避行動を起こすと言われていました

しかし、そうではないことが明らかになりました。

農研機構の研究によると、「木酢液に対して忌避行動を起こさない」とはっきり記載されています。

イノシシはこれまで、忌避作用があると考えられていたクレオソートや木酢液に対して忌避行動をおこさない。

(引用:匂い及び猛獣糞などに対するイノシシの行動|農研機構

イノシシが近寄らなかったのは、単なる警戒心。

ただ人間サイドが考え違いをしていたようです。

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木酢液を散布して一定期間イノシシが現れないので、単純に「イノシシは木酢液が嫌いなんだ」と考えたのでしょう。

しかし農研機構は研究を進める中で、イノシシは木酢液のニオイが嫌いなのではなくて、環境の変化に対する警戒心から寄り付かなかったのだという結論に達しました。

希釈していない木酢液は酸性が強いという特性があります。

当然イノシシにとって環境の変化として感じるわけです。

でも時間がたつと雨でニオイは薄まりますよね。

またご存知の方も多いと思いますが、希釈した木酢液って農業用に使う時には土壌改良材になるのです。

畜産関係で使う時には糞尿の臭い消しになりますが、それは微生物の産生を促し自然分解させているということ。

ここから推測できるのは、木酢液を撒いた後は敵のマーキングのニオイが消え、さらに土壌が改良されて土の中には餌になるものが増え、イノシシにとって魅力的な環境に生まれ変わったということです。

こうなっては木酢液だけではイノシシに太刀打ちできませんから、他の忌避剤の力を借りるしかありませんね。

木酢液配合のおすすめイノシシ対策グッズ

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ちょっと頼りない木酢液だけではなく、イノシシが嫌うニオイとのコラボレーションで勝負してみてはいかがでしょうか。

ここでは木酢液を配合したイノシシを寄せ付けない忌避剤を2つご紹介しましょう。

逃げまんねん!

逃げまんねん!

逃げまんねん!の特徴
  • 木酢液・木タール・ニンニク成分配合
  • 天然素材100%
  • 小石サイズ固形(ブロック状)タイプの二種類
  • 約2ヵ月間有効
  • 正露丸のような臭さ

「逃げまんねん!」に使われているのは、木酢液や木タール、ニンニク成分です。

大きさも選べていいですね。

レビューによると届いたときから凄い臭いがするとかで、人間も引いちゃう様子がうかがえます。

説明によると、水に濡れてエキスが解けるくらいがいいみたいですね。

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しとしと雨程度ならよけいに効果が増してくれるので、台風や豪雨の時期を避ければ効果が楽しみな忌避剤です。

「逃げまんねん!」販売サイト

強力忌避一番

強力忌避一番

強力忌避一番の特徴
  1. 特許取得商品
  2. 木タールパワーで撃退
  3. ニンニクや唐辛子エキスも配合
  4. 固形タイプと液体タイプあり
  5. 効果は2ヵ月

「強力忌避一番」に使われている主成分は木タール。

木タールとは、木を蒸し焼きにした時に出る煙を油状に液化させたものです。

木酢液と似た臭いで山火事の疑似感覚を生じさせ、忌避させることが目的です。

この商品の進化版で強力忌避一番プロが出ていますが、そのレビューが驚くほど高評価で、何回も購入するリピーター続出!

これは試すしかない!って感じの人気です。

強力忌避一番も成分は同じものが入っているので効果間違いなしです!

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ただあまりにも臭いため(正露丸のような臭さ)、付いたら落ちないのが難点。

くれぐれもお気を付けください。

「強力忌避一番」販売サイト

木酢液のような「臭い」でイノシシ対策をする注意点

木酢液のような「臭い」でイノシシ対策をする注意点

イノシシの嗅覚に絞った臭いだけでの対策は万能ではありません。

その対策に使用する資材にもよりますが、臭い作戦の弱点を知っておく必要があります。

その弱点は、「慣れる」「濡れる」「誘引力」の3つです。

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この3つのポイントを掴んでマイナスをプラスに変えていきましょう。

臭いに慣れると再度侵入してくる可能性がある

率直に言って、イノシシは臭いに慣れてしまいます。

イノシシはとても臆病で神経質ですが、記憶力は高いことで知られています。

半年近くは記憶できるそうですよ。

臭いに対し危険だと記憶してくれたら忌避効果はあるのですが、一度臭いに慣れると何回も同じ場所に侵入してくるのも事実。

そのためにひと工夫必要ですね。

例えば臭いになれないように、臭いの種類や強さを変えていったり期間の長さや散布時期の間隔をランダムに組み込んでいったりするというのはいかがでしょうか。

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もちろん臭い以外の対策を組み合わせていくというのもありですよね。

雨が降ると効果が薄まる可能性がある

木酢液のような臭いを使った忌避剤の弱点は、雨で流れてしまい効果がなくなる可能性があるということです。

日本で降水量が増えるのは6月から11月にかけて。

場所にもよりますが雨の影響を受ける期間が長いのが日本の気候です。

忌避剤に効果がなくなるとまた散布しなければいけませんから、ちょっと面倒ですよね。

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そうしなくてもいいように雨が少ない時期や雨が当たりにくい場所(木の下など)を選んで使っていくことができますね。

逆にイノシシを引き寄せる可能性がある

イノシシよけに臭いを使った忌避剤が逆効果になることを知ってますか?

その臭いが誘引力として働くのです。

人間であっても人によってはニオイの感覚は異なりますよね。

ある人にとっては臭いものが別の人にとってはいい香りに感じる。

匂いの感覚は脳の嗅覚受容体で処理されますが、それには個人差があります。

実際にあったことですが、ある知り合いは漂白剤のような酸性の強いニオイが好きだと言って執拗に嗅いでいました。

ずいぶん変な話ですが…。

イノシシにもこれが起こりうるとすれば、酸の強い木酢液を好む個体がいても不思議ではないのです。

さらに何かのきっかけで、イノシシが木酢液のような臭いと美味しい作物とを結び付けてしまうようなことが起きれば、忌避剤というよりそれは誘引剤となるでしょうね。

そのようにイレギュラーなイノシシたちに対処するには木酢液以外の方法も取り入れていくしかでしょう。

木酢液以外の代表的なイノシシ対策方法

木酢液以外の代表的なイノシシ対策方法

嗅覚だけのイノシシ対策の弱点を頭に入れたところで、嗅覚以外を使う方法も組み合わせていくことも考えましょう。

ここでは「視覚」と「物理的な通せんぼ作戦」を使ったイノシシ対策方法をご紹介。

 

はじめにライトを使って視覚を刺激する方法です。

イノシシは夜行性ではありませんが、人間のいる時間をさけて夜間に出没します。

この時センサーライト機能を使い、イノシシが来たらライトが付くようにしておくとびっくりして逃げ出すでしょう。

光の種類や色、点滅の仕方をランダムにするだけでライトによるイノシシ追い出し効果が高まります。

慣れを防ぐためにも時々やり方を変えていくとより効果が持続するかもしれません。

 

次に物理的に通せんぼする柵を使った方法。

これには金網やワイヤーメッシュを使った防護柵を使います。

防護柵を設置する時には鉄製の支柱やパイプを2mごとに打ち込み金網をつけていきます。

侵入を防ぐために金網を20㎝ほど土の中に埋める作業も必要です。

それでも10年以上の耐及年数があるので、恒久的な方法と言えるでしょう。

他にも、電気柵を設置するため電気の仕組みを知っておくといいですね。

時間と資金に余裕がある人へおすすめの方法です。

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地域社会への安全の面も配慮して、まずは知識武装をしていきましょう。

代表的なイノシシ対策の方法は以下の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【イノシシ対策完全版】効果のあるおすすめの撃退方法を全て解説!」

>>「【イノシシ対策にライトは効果ある?】おすすめライト3つを紹介!」

>>「イノシシ対策にワイヤーメッシュ柵は効果ある?設置方法や注意点を解説!」

>>「【イノシシに電気柵は効果ある?】おすすめ商品や価格相場、設置方法を解説!」

木酢液によるイノシシ対策が難しい場合は、害獣駆除業者に依頼しましょう

木酢液によるイノシシ対策が難しい場合は、害獣駆除業者に依頼しましょう

多くの検証の結果、木酢液だけに頼ったイノシシ対策には限界があることがわかりました。

木酢液配合のグッズやその他のアイテムを活用するのも、ひとりでやるには荷が重すぎる…と感じていることでしょう。

脅すわけではありませんが、イノシシは驚異的なスピードで繁殖していきます。

イノシシは母子をベースにしたグループで移動しています。

ある研究者が餌の不足する梅雨時期に米ぬかを撒きおびき寄せ、個体数を調査しました。

その夜いくつかのイノシシのグループが現れ、その総数は40頭もしくはそれ以上だったことがわかったのです。

これまでひとつのグループに10頭~20頭いると観察されていますから、そこには2~4グループきたのでしょう。

イノシシの食欲の旺盛さ、驚異的な繁殖力を考えると、イノシシよけなんて悠長なことは言ってられませんよね。

身の危険を感じたり個体数の多さに気づいたら、迷わずイノシシ駆除業者に無料相談してみましょう。

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イノシシのことを知っているプロに相談することで気持ちが楽になりますよ。

おすすめのイノシシ駆除業者についてはこちらの記事で厳選しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【厳選】おすすめイノシシ駆除業者!料金相場や選び方も解説!」