「屋根裏にコウモリが住み着いたら、どう駆除したらいいの?」
「屋根裏にコウモリが住み着くと、どんな音や鳴き声がするの?」
「屋根裏のコウモリはどうやって追い出すべき?」
はじめまして。害獣駆除博士です。
屋根裏にコウモリが住み着くと、鳴き声や羽音の騒音やフンなどの悪臭などたくさんの被害に悩まされますよね。
私の家の屋根裏にもコウモリが住み着いているのですが、本当に大変で困っているんです…
自分でも追い出せないことはないですが、しっかりした知識をつけないで駆除すると法律に違反することもあるんです。
そこで今回は、屋根裏に住み着いたコウモリの駆除や対策法を分かりやすく解説していきます!
糞の処理や駆除の注意点、守るべき法律などについてもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
コウモリが屋根裏に住み付きやすい理由
コウモリにとって人間の家はとても快適な空間になっています。
その一つが「屋根裏」です。
屋根裏は雨風を凌げるため暖かく、暖かい環境を好むコウモリにとって生活しやすい環境です。
また、外と違ってコウモリを脅かすような敵もいません。
反面、コウモリが食料としている虫が多くいるのは、コウモリにとって大きなメリットです。
屋根裏に通じる道はいくつもあるだけでなく、コウモリは体が小さいために屋根裏は侵入しやすい場所になってしまっているのです。
コウモリの屋根裏への侵入経路
屋根裏への侵入経路は確実にここというものはありません。
しかし、侵入される頻度が多い場所として「屋根と壁にある隙間」や「瓦と瓦の間」があります。
この2つの場所は屋根裏に近いため、侵入経路として使われる事がとても多いです。
老朽化が進んでいる家だと穴が広くなっている場合が多いため、特に侵入される事が多くなります。
コウモリがやって来やすい家の特徴はこちらの記事でまとめているので、当てはまっていないか気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
コウモリが屋根裏に潜んでいる時の音や鳴き声
コウモリは基本的にあまり鳴かないです。
実際は人間の聞こえない超音波を使って鳴いているのですが、人間には聞こえない音なので聞こえないのです。
しかし、敵に襲われた場合など危険を感じた時などは人間に聞こえる音で鳴くこともあります。
鳴き声は、「チュチュ」「キーキー」のように聞こえる事が多いです。
また屋根裏に住みついている場合、羽をバサバサとはばたかせる音も聞こえてくるでしょう。
鳴き声、羽の音どちらも昼間はあまり気になりませんが、人間が寝静まった夜に聞くと非常に耳障りです。
コウモリの鳴き声を収録した動画を載せておきますので、気になる方は聞いてみてくださいね。
コウモリが屋根裏に住み着いているか確認する方法
人間の家には複数の動物が住みつきます。
例えば、ネコ、イタチ、ハクビシン、ネズミ、コウモリなどが住みつく可能性があります。
何かしらの動物が住みついた時に、どうやってコウモリが住みついているか判断したらいいのでしょうか。
実は簡単な方法でコウモリが住みついているか判断できます。
それは「糞を見ること」です。
コウモリの糞は、5mm〜10mmほどの大きさでパサパサしています。
この特徴を覚えておけばコウモリだと判断できる場合が多いです。
また、コウモリの糞と似ていて間違えやすいのがクマネズミの糞ですが、コウモリの糞のようにパサパサしていない点が違います。
コウモリの糞の特徴はこちらの記事で画像付きでまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
【屋根裏のコウモリ駆除】自分で追い出す方法
屋根裏に住み着いたコウモリを追い出すのは簡単ではありません。
しかし自分で追い出す事も可能です。
いくつか効果的な方法がありますのでご紹介します。
まずは汚れても良い服やマスク、手袋などで完全防備する
コウモリの駆除作業を始める前に身支度を整えましょう。
コウモリ自体にも病原菌が付着していますが、糞や尿にも病原菌は含まれているからです。
マスクや手袋をして、完全防備で肌を出さない格好で作業をするのが肝心です。
また、コウモリの駆除・掃除に使った衣服は必ず捨てるようにしましょう。
服にコウモリの病原菌が付着している可能性があるためです。
そのため、捨ててもいい服で作業をするようにしましょう。
狭い屋根裏にはコウモリ駆除スプレーで追い出す
狭い屋根裏の場合は簡単に臭いが充満しますので、駆除スプレーを使うのが効率的です。
スプレーは、一気に気体を吹きだしますので効果が現れるのが早いのがメリットです。
コウモリに直接吹きかければすぐに逃げ出すでしょう。
コウモリはハッカの臭いを嫌いますので、特にハッカ入りのスプレーがオススメです。
スプレーを使う注意点としては、勢いよく気体が飛び出しますので人間の肌や目に触れないようにしましょう。
また狭い屋根裏だと一気にスプレーが広まりますので、吸い込まないように気をつけてください。
マスクやゴーグルをしながら作業を進めれば、安全にスプレーを使用できるでしょう。
狭い屋根裏のコウモリ駆除におすすめのスプレーはこちらの記事で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
広い屋根裏にはバルサンなどのくん煙剤で追い出す
広い屋根裏の場合、スプレータイプではくまなく忌避剤が広まりません。
そのため、広範囲に拡散できる「くん煙剤」を使用するのをオススメします。
くん煙剤とは、煙を大量に放出する道具になります。
ホームセンターには、市販のくん煙剤が複数売っていますが、コウモリが苦手とするハッカが配合されているくん煙剤が特にオススメです。
また、くん煙剤は商品によって使用する範囲が決まっています。
購入する際は、屋根裏の大きさに合ったくん煙剤を購入しましょう。
使用する上での注意点としては、くん煙剤を使用すると煙が空間全体に広まりますので、吸わないようにその空間から必ず離れるようにしましょう。
屋根裏へのコウモリの侵入経路を塞ぐ
コウモリを追い出した後は、侵入したであろう入り口を必ず封鎖しましょう。
コウモリは一度追い出したとしても戻ってくる習性があるからです。
問題なのは、どの隙間がコウモリの侵入経路なのかです。
屋根裏には、複数の隙間がありますのでコウモリの侵入経路は非常に分かりにくいです。
そこで、コウモリを追い出した時に逃げ出した場所を覚えておくようにしましょう。
先ほども言ったようにコウモリは習性で動いています。
そのため、侵入経路として使っている場所を逃げる時も使うのです。
コウモリの侵入経路が判明したら、金網や防鳥ネットで塞ぎましょう。
目が荒い物ではコウモリが通ってしまうので、目が細かい物を使いましょう。
また、ほんの小さな隙間でも残っているとコウモリが侵入してきますので、シーリング材を使って小さな隙間も完全に塞いでしまうほうがいいでしょう。
屋根裏から侵入するコウモリの塞ぎ方はこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
ジェルタイプのコウモリ用忌避剤を屋根裏に設置して近寄らせない
スプレータイプは即効性がありますが、持続性がありません。
ジェルタイプの忌避剤は、反対に即効性はありませんが持続性に優れています。
どこにコウモリがいるか分からない場合には、ジェルタイプの方が長く効果が続くため有効です。
また一度屋根裏からコウモリを追い出した時に、逃げ出した侵入口近くに置いておけば再侵入防止にもなります。
使い方は専用のトレーに入れて設置したり、フックにかけたりして使用しましょう。
トレーやフックがない場合は壁に塗るのも効果的ですが、汚れてしまうのに注意してください。
コウモリ駆除におすすめのジェルタイプ忌避剤はこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
屋根裏のコウモリのふん対策
屋根裏にコウモリが住みついた場合、確実に糞をされます。
糞は一見無害のようにも感じますが、実はカビ菌が含んでおり健康被害を引き起こす可能性があります。
実際カビ菌を吸い込んでしまい、ヒストプラズマ症という感染症にかかった事例があるため気をつけましょう。
また、コウモリの糞はゴミムシダマシやカツオブシムシなどの害虫を引き寄せる点でも厄介です。
コウモリの糞を掃除する際は、素肌に触れないように長袖、手袋をして完全防備で掃除をしましょう。
またコウモリの糞は崩れやいため、細かい粒子になって空中を待っている場合もあります。
掃除をする際は、マスクを着用して糞の粒子を吸い込まないように気をつけてください。
掃除をした後は、アルコールや次亜塩素酸を使って消毒も忘れずに行って下さい。
コウモリの糞を自分で安全に掃除する方法はこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
屋根裏にコウモリが住み着くことでの被害
コウモリが屋根裏に住み着くことで起こる被害には、「騒音被害」「衛生状態の悪化」「家の資産価値の低下」などが考えられます。
コウモリが屋根裏に住みつくと、夜になれば鳴き声や羽を羽ばたかせる音が聞こえるため、うるさくて眠れません。
さらに糞尿がたくさん溜まれば、害虫が集まってきたり、細かくなった糞が空気中に散乱してしまいます。
害虫は汚いですし、糞を吸い込んでしまえば病気になってしまう可能性もあります。
また、コウモリが屋根裏で糞尿をすることにより、屋根裏の床が腐ってしまい家がボロボロになってしまいます。
コウモリが住みつくことにより、様々な場所にコウモリの被害がでてくるのは本当に怖いですよね。
コウモリによる被害事例はこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
屋根裏のコウモリを退治する注意点
コウモリ駆除に適した服装をして、忌避剤も用意したとしても、駆除を始めるのを焦らないで下さい。
実は、屋根裏のコウモリ駆除を始める前に知識として知っておいたほうがいい事があります。
知らないでやってしまったとしても罪に問われてしまう事もありますので、必ず目を通してから駆除を始めましょう。
許可無しのコウモリの殺傷や捕獲は法律で禁止されている
コウモリは害獣と言われてはいますが、その反面「鳥獣保護法」で守られています。
鳥獣保護法は動物を守るために作られた法律であり、違反すれば懲役10年以下もしくは罰金100万円が科されてしまいます。
殺傷が禁止されてるだけでなく、捕獲も禁止されているので注意してください。
コウモリ被害で困っていて殺傷・捕獲が必要な場合は、行政機関に申請する必要があります。
申請しないのであれば、コウモリは追い出すしか方法がないと覚えておきましょう。
夏や冬の時期のコウモリ駆除は避ける
コウモリを駆除する上で避けたほうがいい時期というものがあります。
それが「夏と冬の時期」です。
夏はコウモリにとって繁殖の時期になります。
そのため、7月から8月に駆除作業をしてしまうと子供のコウモリがいる可能性があるのです。
子供のコウモリは運動能力が発達していないため、巣から動く事ができません。
結果として、駆除作業をすると親のコウモリだけ逃げてしまい餓死してしまう事があるのです。
コウモリを殺すことは鳥獣保護法に違反してしまうだけでなく、コウモリの死骸はダニやノミを発生させてしまいます。
また冬はコウモリの冬眠の時期になります。
この間は忌避剤を使ってもコウモリは動かないため、駆除が失敗しやすいのです。
コウモリの駆除をする際は、出来るだけこの2つの時期は避けましょう。
コウモリの駆除に適した時期や時間帯、駆除の注意点はこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
自分で屋根裏のコウモリを撃退できない場合は、プロの駆除業者に相談しましょう
自分でコウモリを駆除する事も可能ですが、正直難しいというのが実情です。
忌避剤の効果はコウモリによって個体差があるだけでなく、コウモリの侵入ルートを見つける事も困難です。
仮に侵入ルートが分かったとしても、侵入された場所を適切に塞ぐのは熟練の技が必要です。
駆除に手間取っているうちに糞尿の被害はどんどん増えますし、繁殖期に入ればコウモリの数も増えていってしまいます。
そのため、時間をかけて駆除が進まないくらいであればプロの駆除業者に依頼してしまった方が安心です。
駆除業者は、コウモリのことに詳しいだけでなく家の構造も熟知しているプロフェッショナルです。
コウモリに有効な忌避剤を各家庭の状況を考慮して適切に使用してくれますし、侵入ルートも小さな痕跡から発見してくれます。
もちろん再侵入防止のために侵入された場所は強固に塞いでくれます。
見積もり依頼は無料の業者がほとんどですので、気楽に電話相談してみて下さい。
コウモリ駆除におすすめの業者はこちらの記事でランキング形式で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。