「イタチってバルサンで駆除できるの?」
「イタチ駆除にバルサンってどう使えば良いのかな…」
はじめまして。害獣駆除博士です。
イタチは屋根裏に住み着いて騒音被害を出したり、糞尿の悪臭被害を出したりと嫌な動物ですよね。
私もイタチ被害に悩まされていてバルサンで駆除しようかと考えているのですが、効果があるのか分からなくて…
実際のところイタチの駆除にバルサンの効果はあるのですが、注意が必要です。
そこで今回は、イタチの駆除にバルサンを使う場合の効果的な使用方法や注意点を分かりやすくお伝えします!
イタチ駆除にバルサンは効果ある?
結論を先に言えば、イタチの駆除にバルサンは効果があります。
バルサンは煙を放出するだけでなくイタチの嫌いな臭いも放出するため、気密性の高い場所で使うことでイタチは隠れていることが出来ません。
元々はムカデやゴキブリなどの害虫を駆除するための薬ですが、その殺虫成分はイタチも嫌がるためバルサンの煙で追い払えるのです。
効果も即効性があるだけでなく利用方法も簡単なので、イタチ駆除にはよく使われます。
プロの駆除業者も煙によるイタチ駆除を行っているほどですので、煙による駆除は信頼のおける方法になります。
ただ、隙間があいている場所や風通しがいい場所では使っても効果が半減してしまうので注意が必要です。
バルサンでイタチを駆除する方法
イタチをバルサンで駆除するためには、バルサンを使う時間帯が重要になります。
イタチは夜行性のため、夜になると行動が活動的になる習性があります。
夜にイタチは活動的になっているため、バルサンを焚けば逃げて行きやすいです。
ただ、昼間にバルサンを使っても効果はあります。
寝ているかもしれませんが、バルサンの臭いで逃げていく可能性があります。
追い出せる確率は夕方から夜の方が高いですが、夜にバルサンを焚くのは生活に支障がでてしまうのが難点です。
イタチの侵入経路を見つける
イタチの侵入経路を見つける事は、バルサンで駆除をする上でとても大切になります。
侵入経路を見つけるためには、まず全ての隙間を見つけてください。
すべての隙間を見つけないと、バルサンの煙が逃げていってしまうので効果が半減してしまいます。
また隙間を見つける事はイタチの再侵入を塞げるという意味でも重要です。
イタチの侵入口としては、屋根の隙間や天井付近の可能性が高いです。
また家の近くに木がある場合は、その木の近くに侵入口がある可能性もあります。
イタチの巣と子供の有無を確認する
屋根裏の騒音が静かになったり鳴き声が聞こえなくなったりすれば、イタチが屋根裏にいないと思うかもしれません。
しかし、まだ安心しないでください。
親イタチが出かけていたとしても、子供のイタチが住処に残っている可能性があります。
子供を残したままだと親のイタチが戻ってきてしまう可能性がありますので、住処の確認は行いましょう。
では、子供がいた場合は殺してしまうのがいいのでしょうか?
イタチは鳥獣保護法によって守られているため、許可がないと殺す事はできません。
また、メスのイタチは殺すことも捕獲もどちらも禁止されています。
子供だけ残ってしまった場合は動けない可能性もあるため、無理やり追い出そうとせずに子供のイタチが成長するまで待ちましょう。
イタチの子供が大人になるまでは約10ヶ月かかります。
バルサンを焚く
イタチが活動的になる夕方の時間帯を見計らって、バルサンを焚く準備を始めましょう。
焚く場所はイタチの侵入口から少しだけ離れた場所がおすすめです。
侵入口に近すぎると、イタチが侵入口に近づけなくなり追い出しにくくなってしまいます。
また遠すぎるとバルサンの煙がイタチに届かないため、効果が半減してしまいます。
イタチをうまく侵入口から追い出せるように置く場所を工夫するのが重要です。
イタチの侵入経路を塞ぐ
イタチを追い出したとしても安心してはいけません。
イタチが戻ってきてしまったという事例は数多く、再侵入をさせないために隙間を防ぐ必要があるのです。
イタチの嫌がるバルサンを使って追い出したから大丈夫と安心する人もいるかもしれませんが、バルサンの効力は一時的です。
またイタチの中にはバルサンの臭いに慣れてくるものもいるため、決して油断はできません。
イタチは3cmの隙間があれば侵入することが可能と言われているので、小さな穴を含めて徹底して隙間を塞がなければいけません。
そして隙間をみつけたら、パンチングメタルと呼ばれる頑丈な金属などを使い塞ぎましょう。
パンチングメタルはホームセンターなどで販売されています。
害獣駆除業者のようなプロ集団でも、この隙間を塞ぐ作業を重要視しています。
イタチの糞尿の処理をする
イタチの糞尿はしっかりと掃除する必要があります。
イタチの糞尿の中には病原菌が含まれているため、そのままにしていると更に病原菌が増えていってしまいます。
また、糞尿に近づかないとしても屋根裏にいる虫やネズミなどからの間接的な感染もありえるので、できるだけ早く掃除・消毒することが必要です。
掃除をする場合はしっかりと手袋やマスクをして感染症を防ぎつつ、ほうきとちりとりを使って掃除をしてください。
イタチの糞尿処理の詳しい方法や注意点などはこちらの記事で解説しているので、実際に清掃をする際は一度ご覧ください。
>>「【イタチのフン対策】糞の特徴や被害、安全な処理方法を解説!」
イタチ駆除にバルサンを使うメリット
ここではイタチの駆除においてバルサンを使うメリットを紹介します。
実はイタチを追い出すだけじゃなく、様々なメリットがあると分かるはずです。
効果の即効性がある
バルサンは気密性の高い場所で使えば、その空間全てに煙が行き渡ります。
イタチは逃げる場所がないので、何体いたとしても全てのイタチに効力が及びます。
嫌がる臭いでイタチを追い払う忌避剤は、臭いのみでしかイタチに効果はありません。
しかしバルサンなら、臭いと煙という二つの効果でイタチを追い詰めるため即効性があるのです。
イタチの餌になるネズミも追い出せる
イタチの被害で苦しんでいる人は、ネズミが家に住み着いていないかも同時に確認する必要があります。
理由としてはイタチが食べる物の中にはネズミも含まれるため、ネズミが家に住み着いているとイタチまで家に集まってきてしまうからです。
そこでオススメなのが、イタチをバルサンで追い出す時に「ネズミ用のバルサン」を使ってネズミも一緒に追い出す方法です。
これなら別々に殺鼠剤や忌避剤を買う必要がなく手間が省けますよね。
安くて経済的
バルサンは1本1000円以下で購入できます。
イタチを追い払う対策グッズで人気のある「強力忌避一番」や「金太郎忌避王」は安くても2000円前後が相場なのを考えると、かなりお得にイタチを追い出せる方法になります。
さらに他の忌避剤とは違い、バルサンの効力は即効性が高いです。
2回3回と購入しなくてもイタチを一気に追い出せる点を考えれば、値段以上にお得と言えますね。
イタチ駆除にバルサンを使うデメリットや注意点
バルサンは値段も手頃ですし簡単に使えて便利ですが、デメリットもあります。
注意点も含めてご紹介します。
イタチが屋根裏にいる時に使わなきゃ効果がない
バルサンはイタチがいる時に使えば効果ありますが、いない時に使ってしまうと効果はありません。
イタチ用の忌避剤の中にはイタチを近づけさせない臭いを放ち、使用後数ヶ月は効力が持続するものがあります。
しかしそのような忌避剤とは違い、バルサンは一度使ってしまえばすぐに効力がなくなることを覚えておきましょう。
一度はイタチを追い出せたとしても、バルサンの煙が無くなればまた戻ってくるでしょう。
またイタチは自分の住処にマーキングをして臭いを残しますが、バルサンでは臭いは消せません。
マーキングの臭いが残っていればまたイタチが侵入してくる可能性があるので危険です。
隙間があると効果が半減する
バルサンは煙ですので、隙間がある場所では煙が逃げていき効果が半減してしまいます。
風通しが悪く隙間がない気密性が高い場所で使いましょう。
仮に隙間が空いている場所で使わないといけない場合は、隙間を塞いでから使いましょう。
仮に隙間がなくても、広すぎる場所で使うと煙がイタチに届かない可能性もありますので気をつけましょう。
ゴキブリやムカデなどの害虫も一緒に出てくる可能性がある
バルサンは元々虫を殺すための煙を放出する商品です。
結果的にはイタチも追い出せますが、ゴキブリやムカデなどの害虫も出てくるのは当然です。
仮に屋根裏で使った場合、下に住んでいる人間やペットの周りに害虫が一気に押し寄せる可能性もあります。
まずバルサンを使う場合は家族全員に「バルサンを使う」ということをあらかじめ伝えておき、虫に遭遇する準備はしてもらいましょう。
そしてペットに関しては外出用のケージなどに入れておき、動かない様にしておきましょう。
イタチの近くにいた虫には病原菌が付着している可能性があり、ペットが虫に触ってしまえば感染する可能性があって危険です。
狭い空間だと使用できない
気密性が高いことは重要ですが、「狭い空間」で使用すればいいわけではありません。
バルサンにはサイズがあり、その大きさごとに使っていい部屋の広さが異なります。
仮に6畳〜8畳に使えるバルサンの場合は、用法通り6畳〜8畳の部屋に使いましょう。
6畳〜8畳より広すぎる場所や狭すぎる場所への使用は避けましょう。
屋根裏などで使う場合も、おおよその畳の大きさを考えてバルサンを正しく使いましょう。
イタチを殺してしまう可能性がある
バルサンはイタチを追い出すために効果的ですが、使う時は慎重になる必要があります。
その理由のひとつに子供のイタチを「殺してしまう」可能性があるからです。
親イタチはバルサンによって追い払うことが可能ですが、まだ成長しきれていない子供のイタチは住処に残されてしまいます。
子供のイタチは食べ物を見つける力も弱いため餓死してしまい、結果的にイタチを殺すことになってしまいます。
イタチは鳥獣保護法で守られており、殺してしまった場合は1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金を課せられてしまいます。
かなり重い罰則なので、絶対に殺さないようにしましょう。
ペットがいる場合は、天然成分入りのバルサンを使う
バルサンの公式ホームページによれば、バルサンは幼児や動物に無害だと書かれています。
しかしバルサンの中にはフェノトリンという成分が入っており、この成分は幼児やペットに悪影響が出る可能性があります。
そこでペットや幼児がいる場合は、天然成分しか使っていない燻煙材(くんえんざい)を使う事をオススメします。
「害獣忌避剤 屋根裏害獣ニゲール」は原材料にドクダミ、ヨモギ、ヒノキなどの天然成分が使われているため、ペットと同居している人でも使用可能です。
値段的にも安いのでオススメの商品です。
バルサン以外でイタチを駆除する方法
バルサン以外でイタチを駆除する方法もあります。
例えば「イタチの嫌がる臭いで追い払う」方法です。
イタチは特定の臭いを嫌がるため、嫌がる臭いを設置してイタチを追い払います。
次に「音で追い払う」方法です。
イタチは大きい音を嫌がります。
サイレンの音やオオカミの吠える声を聞くと逃げていきます。
さらに「光で追い払う」方法もあります。
基本的にイタチは夜行性なので強い光に弱いです。
そのため、イタチに光を当てる事によって追い払うことが可能です。
上記したイタチを追い払う忌避剤はこちらの記事で詳しく紹介しているので、おすすめ商品などを知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【厳選】イタチのおすすめ忌避剤5選!効果的な使い方も解説!」
バルサンに頼らずにイタチを完全に駆除するなら業者に依頼しましょう
バルサンはイタチに効果的な駆除方法ですが、元々害虫向けの商品のため確実に追い出せる保証はありません。
ではイタチ向けの忌避剤ならイタチを追い出せるでしょうか?
実はそうとも限らないのです。
素人がイタチ用の忌避剤を購入したとしても正しい使い方をしている人は少なく、イタチに効果が出ないことが多いです。
また仮に追い出せたとしても、小さな隙間を塞がなかっただけでイタチは再侵入してきます。
その上、家の構造に詳しくない素人では全ての隙間を見つけることは不可能と言えるでしょう。
さらにイタチの糞や尿には病原菌が付着しているため素人が掃除した場合感染症にかかってしまう可能性もあります。
以上のことから、イタチの被害を受けたらついつい自分で駆除したくなりますが、害獣駆除業者に頼んだ方が安全で確実です。
おすすめのイタチ駆除業者についてはこちらの記事で比較してランキング形式で紹介しているので、信頼できる業者を知りたい方はぜひご覧ください。