「タヌキとアナグマってどんな違いがあるの?」
「タヌキとアナグマの見分け方ってある?」
「タヌキとアナグマの駆除方法には違いがある?」
はじめまして。害獣駆除博士です。
タヌキとアナグマは似ている動物ですが、それぞれに適した駆除方法が異なるため、しっかりと見分けて対策することが重要です。
私の家にもタヌキかアナグマっぽい動物が住み着いているのですが、なかなか違いが分からなくて…
確かに普段見慣れない動物なので、違いのあるポイントを押さえていなければ見分けることは難しいですよね。
しかし安心してください!
今回はタヌキとアナグマの違いを骨格や見た目、足跡、ため糞などそれぞれの比較項目別に分かりやすくお伝えします!
害獣被害に遭っている方は適した駆除方法も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
【タヌキとアナグマの違い】見た目による見分け方
何となくタヌキとアナグマのシルエットをイメージできる人は多いと思います。
しかし、具体的に特徴を答えられる人は少ないのではないでしょうか。
ここでは、両者を区別して適切に駆除できるようにタヌキとアナグマの見た目の違いを紹介します。
タヌキの見た目の特徴
可愛い見た目でぬいぐるみに使われることもよくあるのがタヌキです。
全長は50cm〜75cmで、体重は5キロ前後の中型動物になります。
タヌキの体は全体的に茶色もしくは灰褐色ですが、目の周り、耳のふち、肩から足の先、尻尾の先は黒くなっている場合が多いです。
タヌキは毛の長さが季節によって変わります。
夏は短くなって痩せてるように見えますが、冬は毛が長くなって太っているように見えます。
ぬいぐるみのデザインは、太っている冬のタヌキをモチーフにしている場合が多いです。
夏は痩せて見た目がガラッと変わりますので、痩せているタヌキもいるというのは覚えておきましょう。
アナグマの見た目の特徴
アナグマの大きさは、大人になると体調40〜50cmになります。
体重は8〜15kgでアナグマも中型動物に含まれます。
夜行性のため一般的には昼は休んでおり夜に活動的になりますが、昼間に活動するアナグマもいます。
全身の色は茶色もしくは灰褐色でタヌキと似ており、一見しただけでは見分けがつきません。
足は全体的に黒くなっており、この点もタヌキと似ています。
尻尾は短く、色は全体的に灰褐色なのが一般的です。
顔は鼻先が長く、鼻が大きいです。
この尻尾の色と鼻の特徴はタヌキと違う点ですので、見分ける際にポイントになります。
【タヌキとアナグマの違い】顔や骨格による見分け方
たぬきとアナグマは全身の色は似ていますが、顔の特徴には違いがあります。
細かい特徴ではなく大まかな特徴を理解しておけば、素人でも区別することが可能です。
それではタヌキとアナグマの顔の特徴をご紹介します。
タヌキは丸みのある犬っぽい顔
(出典画像:撃退ファクトリー.com)
たぬきは丸顔というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
実際、冬は毛が長くなるので太っているように見えるため丸顔に見えます。
しかし、夏は毛が短くなるのでスリムな顔になるということを知らない人は多いはずです。
またタヌキの顔は目の周りが黒くなっており、黒いアイマスクをつけたような模様になっています。
さらに鼻は黒色で、耳は三角形で縁が黒くなっています。
アナグマは鼻が長くほっそりした顔
(出典画像:撃退ファクトリー.com)
アナグマの顔は細長く、灰褐色と黒の2色で構成されています。
鼻の両脇から耳にかけては、真っ直ぐに黒い線が走っています。
そして鼻の上から頭にかけて白い線が走っています。
アナグマの鼻は黒色で大きく、その鼻を使って穴を掘る事があるのが特徴です。
【タヌキとアナグマの違い】しっぽによる見分け方
タヌキとアナグマの尻尾には大きな違いはありません。
動物はすぐに逃げていってしまいますので、一瞬しか姿が見れない状況では見分けるのは難しいかもしれません。
しかし、小さな違いではありますが特徴を知っておけば区別する際に役立ちますのでご紹介します。
タヌキのしっぽは先端が黒い
(出典画像:girlschannel.net)
タヌキの尻尾は全体的に灰褐色で、先っぽだけ黒くなっています。
よくタヌキはアライグマと混同されがちですが、アライグマの尻尾はシマシマになっていますので注意しましょう。
尻尾は動物の中では短く、12cm〜25cmの長さになります。
アナグマの尻尾は全て同じ色
(出典画像:girlschannel.net)
アナグマの尻尾の長さは10〜20cmになります。
アナグマとタヌキを尻尾で見分けるのは難しいです。
理由としては単純で、長さがほとんどが同じだからです。
唯一の違いとしては、アナグマは尻尾が全体的に灰褐色で「同じ色」です。
それに対してタヌキは「尻尾の先が黒い」です。
全体的に同じ色の場合、アナグマの確率が高いということですね。
【タヌキとアナグマの違い】ため糞による見分け方
タヌキとアナグマは共に「ため糞」という習性があります。
ため糞とは、その言葉の通り同じ場所に糞を溜める行為です。
ため糞をする動物は沢山いますが、行う理由は同じというわけではありません。
よく言われるため糞をする理由としては、自分の縄張りを知らせる「マーキング」や、自分の「健康状態を知らせる」、「餌の場所を知らせる」などの理由があると言われています。
さらにため糞は動物ごとに見た目が変わります。
見た目の違いから動物を特定できることもあります。
ここではタヌキとアナグマのため糞の違いをご紹介します。
タヌキのため糞には骨や種子などが混ざっている
(出典画像:狸のため糞物語)
タヌキは、雑食のために糞の中には骨や植物の種子など様々なものが含まれます。
臭いは強く、大きさは2〜3cmの大きさの物が多いです。
形は丸くて、色は黒色です。
タヌキの糞の特徴や被害についてはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
アナグマのため糞には土が含まれている
(出典画像:福田史夫の世界)
アナグマはため糞をしますが、タヌキみたいに大きな範囲では行いません。
また穴を掘って、その場所にため糞をする習性があります。
糞の特徴として糞の表面に光沢があり、糞の中身は土の割合が高いです。
【タヌキとアナグマの違い】足跡による見分け方
指の本数や歩き方の癖を知ることによって、足跡の持ち主を特定することが可能です。
実際、タヌキとアナグマの足跡は違いが大きいので区別しやすいと思います。
特に指の本数は区別しやすいので覚えておきましょう。
タヌキの足跡は4本足
(出典画像:害獣駆除110番)
タヌキの足跡は4本です。
実際は5本あるのですが、5本目は地につかないため足跡としては残りません。
足跡の大きさは5cmほどになり、爪痕も残ります。
タヌキはイヌ科であるのもありますが、犬と足跡がほとんど同じで区別できないのが厄介な点です。
タヌキの足跡の詳しい特徴や他の動物との違いについてはこちらの記事で解説しているので、より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【タヌキの足跡の特徴】他の動物との違いを写真や画像付きで解説!」
アナグマの足跡は5本足
(出典画像:害獣駆除110番)
アナグマの足跡は5〜6cmで、指は5本あります。
掘ることが得意なアナグマは爪が長く、足跡は指球から爪痕が離れて残ります。
写真でアナグマの手を見れば、見た目からも爪が長いことが分かるはずです。
またイタチやタヌキと比べて、手の幅が広い傾向があります。
【タヌキとアナグマの違い】鳴き声による見分け方
動物は鳴き声は違うことが多く、害獣被害が起きてる場合も鳴き声で動物を特定しやすいです。
しかし、アナグマとタヌキに関しては鳴き声で判断するのは難しいです。
単純に声が似ているため区別しにくいのです。
具体的なタヌキとアナグマの鳴き声の特徴を説明します。
タヌキは小型犬のような鳴き声
見た目は犬にも見えるタヌキですが、泣き声はとても可愛らしい泣き声をしています。
わかりやすく表現すると「キューン」という声で鳴きます。
鳴き声的にはアナグマと似ていますが、激しく鳴かないでゆっくり鳴くことが多いです。
またアナグマよりも弱々しく鳴く傾向があります。
鳴くこと自体が少ないのもタヌキの特徴です。
アナグマも犬のような鳴き声
アナグマの泣き声はタヌキと似たような鳴き声をしています。
鳴き声は「キューン」や「クワクワ」と聞こえることが多いです。
残念ながら声だけでアナグマとタヌキを聞き分けるのは難しいでしょう。
【タヌキとアナグマの違い】巣穴による見分け方
(出典画像:Amebaブログ)
タヌキとアナグマは、生活する巣穴の作り方も違います。
害獣の被害と巣穴は一見関係ないように思えますが、タヌキとアナグマの巣穴の作り方を知るのは重要です。
巣穴の作り方と被害があった場所を照らし合わせることにより、動物を特定できる場合があるからです。
ここでは、アナグマとタヌキの巣穴の作り方及び被害の特徴をご紹介します。
アナグマは地面に巣穴を掘る
アナグマは、爪が長く地面を掘ることが得意です。
そのため、自分が住む巣穴を地面の下に作るのが一般的です。
巣穴はアナグマが住む期間が長くなるほど大きくなる傾向があり、イギリスでは部屋が50部屋もあり1kmにもわたる巨大な巣が発見されたそうです。
アナグマは、一般的には自然の中で生活しています。
しかし例外として都市に現れるケースもあり、その場合は人間の家の天井や床下に住み着きます。
掘るのが得意なアナグマの特性が災いし、家の中が穴だらけになる被害が発生しています。
床下に住み着いたとしても穴を掘るため、地盤が弱くなる被害もでているのです。
タヌキはアナグマの堀った巣穴を利用することが多い
タヌキは自分で巣穴を掘ることはしません。
その変わり、アナグマが作った巣穴を生活拠点として使うことがあります。
実際にアナグマの作った巣からタヌキが出てきたことから、「同じ穴のムジナ」という言葉ができました。
もちろん人の家にも侵入し、天井裏に住み着く被害が発生しています。
【タヌキとアナグマの違い】性格による見分け方
何かの動物による被害が発生している時、動物の行動パターン(性格)を知っていれば、動物を特定できる場合があります。
例えば、好戦的な動物、臆病な性格、人懐こい動物などの大まかな性格を知っておけば、見た目から判断できなくても動物を特定できる場合があります。
また性格を知っていることにより、人間に近づいてきた場合に危険を避けられるようになります。
それではタヌキとアナグマの性格をご紹介します。
タヌキは臆病な性格
タヌキの性格は臆病な性格です。
その臆病な性格から、人間が近くにいて驚くとびっくりして動けなくなってしまうほどです。
タヌキ寝入りという言葉があるように、何かの危機的状況に陥ると寝たフリをしてやり過ごすこともあります。
他の似ている害獣と違い、何とも穏やかな行動パターンですよね。
その性格からか、人間が攻撃しなければタヌキの方から攻撃してくることはほとんどありません。
アナグマは人懐っこい、なつく性格
アナグマは穏やかな性格をしています。
人間を見ても逃げないこともあり、近づいてくることもあるほどです。
アナグマはその性格からか、テリトリー争いなどで他の動物と戦うことが少なく一緒に生活する時もあります。
ただ、お腹が減って気が立っている時や命の危険を感じた時は、威嚇をしてくるのを忘れないようにしましょう。
タヌキとアナグマの駆除・撃退方法の違い
見た目は似ているタヌキとアナグマですが、有効な駆除方法は違います。
動物は習性、好み、性格などそれぞれ違いますので、駆除方法が変わるのは当然といえば当然と言えるでしょう。
それぞれに有効な駆除方法をご紹介します。
タヌキは木酢液などの忌避剤や金網などで侵入防止が有効
タヌキを駆除するには臭いを使った方法が効果的です。
タヌキが嫌がる唐辛子、木酢液、オオカミの尿の成分の忌避剤を使えば、タヌキは臭いを嫌い近づいてきません。
また、タヌキは力が強いだけでなく小さな柵などは飛び越える跳躍力もあります。
2m以上の高さがある金網や電気柵を立てることによって、タヌキの侵入を防ぐようにしましょう。
タヌキの駆除方法についてはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
アナグマは罠での捕獲か侵入は穴掘りを防ぐ
アナグマは、人間が近くにいても逃げないことがあるほど穏やかな性格をしています。
そのため警戒心が薄く、罠で捕獲しやすいため素人の設置した罠でも捕まえられる時があります。
ただ気をつけて欲しいのは、アナグマは鳥獣保護法で守られているので捕獲する場合は許可が必要です。
行政機関に申請して捕獲の許可をもらいましょう。
罠を設置する場合は狩猟免許が必要になるのも忘れずに覚えておきましょう。
また、先述したようにアナグマは穴掘りが得意です。
ですので防護策や電気柵を使用する際は、地面の下まで柵を打ちつけましょう。
アナグマは掘るのが得意なため、柵を浅く埋めておいただけでは穴を掘って侵入してきてしまいます。
30cmほどまで打ち込めば、掘られたとしても防げるでしょう。
自分でタヌキやアナグアを見分けられない・駆除できない場合は、プロの業者に相談しましょう
タヌキやアナグマを駆除するには、プロの駆除業者に依頼するのがおすすめです。
理由としては二つあります。
一つ目が、タヌキとアナグマを見分けるのは素人には難しいからです。
人間に見つかると、どちらの動物も素早く逃げていく場合が多いです。
一瞬で隠れてしまうので、一見しただけではどっちなのかを把握するのは難しいでしょう。
先述したように、区別することができないと対応策も間違えてしまうので危険です。
対応策を間違えれば、いくらやっても駆除できないので被害が無限に増えていってしまう可能性があります。
二つ目に、素人では駆除が難しい点が挙げられます。
例えば素人では、「侵入してきたタヌキやアナグマの侵入経路がわからない」、「忌避剤を使う場所がわからない」、「侵入経路の塞ぎ方が分からない」なと分からないことずくめです。
素人判断で間違った対応をしても効果は期待できませんし、忌避剤や再侵入防止の費用もかさんできます。
もし少しでも駆除に自信がないようでしたら、駆除業者に相談してみましょう。
駆除業者なら迅速に害獣を特定し、対応策を考えて潜伏しているタヌキ・アナグマを駆除してくれます。
また再侵入されないように侵入された場所をしっかりと封鎖もしれてくれます。
ほとんどの駆除業者は、無料で現地調査をして見積もりも先に出してくれますので、気軽に相談してみましょう。
自分で駆除して失敗するよりも、依頼してしまった方が費用がかからないケースも多いですよ。
おすすめのタヌキ駆除業者はこちらの記事でランキング形式で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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