「家の屋根裏にタヌキが住み着いているけど、どんな被害があるんだろう?」
「畑の農作物がタヌキに食い荒らされているんだけど、他にも被害があるの?」
「タヌキに近寄ると、何か健康面での被害はある?」
はじめまして。害獣駆除博士です。
タヌキは可愛らしい見た目をしていますが、実はたくさんの被害をもたらす害獣なのです。
私の畑の野菜もタヌキに荒らされているのですが、他にも被害がないか心配なんですよね…
タヌキによる農作物の被害は非常に深刻ですよね。
しかし安心してください!
今回はタヌキによる被害事例をまとめて、適切な駆除・対策方法をお伝えします!
【タヌキによる被害①】農作物を食い荒らす
たぬきは雑食のためどんな物でも食べます。
果物や野菜も食べるため、畑の農作物の被害が後をたちません。
農林水産省の調べによると、タヌキによる作物の被害額として2004年には2億5千万円近くもの被害がでています。
他の年の被害額も増減はあれど、1億円〜2億5千万円という大きな被害額の間で推移しています。
たぬきが畑に多く現れてきている理由としては、エサを取るためだけではありません。
天候の異常気象が起きていることや、山が開発されてきてることも影響しています。
たぬきは、生活環境の変化により山の中だけで生活ができなくなってきているのです。
野菜の被害はトウモロコシやサツマイモなど糖度の高いものが多い
たぬきは野菜も食べ、特にトウモロコシやサツマイモを好みます。
特にトウモロコシやサツマイモを好む理由としては、糖度が高く甘いためだと言われています。
トウモロコシやサツマイモ以外でも、ソラマメ、タマネギ、ナス、トマト、キュウリ、カボチャなど野菜ならほぼ何でも食べます。
果物の被害も多い
たぬきの被害として果物も多くなっています。
先述したようにたぬきは甘いものが好きです。
イチゴ、トウモロコシ、ブドウ、ミカン、スイカなどを筆頭に、あらゆる果物を食べると言って過言ではありません。
稲や田んぼへの食害は多くない
タヌキは水への耐性があまりありません。
そのため、田んぼでの水稲への被害は少なくなっています。
しかし気をつける必要が全くないわけではありません。
食べられてしまう被害は少ないですが、水稲を踏みつけてなぎ倒す被害は多くでているからです。
稲作をしている人は気をつけましょう。
【タヌキによる被害②】生ゴミを散らかす
タヌキは生ゴミを荒らすことがあります。
田舎では畑が多くあり農作物が荒らされやすいですが、都心部ではゴミ袋が狙われやすいです。
タヌキはゴミ袋の中に食べ物があるのを覚えているんですよね。
ゴミ袋は荒らすということは、人間の近くに出没するということです。
タヌキの臆病な性格からか人間へ攻撃することは少ないですが、襲ってくる可能性は0ではないので近づかないようにしましょう。
【タヌキによる被害③】天井裏の損害などの家屋へのダメージ
人間の家での生活は、人間だけでなく動物にとっても快適です。
暑さや寒さがしのげるだけでなく、天敵からの攻撃の心配もありません。
子育てをする場所としてもうってつけなため、タヌキが天井に住んでしまうことがあります。
タヌキが住み着くことは大変危険で、「騒音被害」「家の床の腐食」「健康被害」が起こります。
詳しくそれぞれ説明していきます。
【タヌキによる被害④】騒音による不眠症
タヌキが天井裏に住み着くと足音がよく聞こえるようになります。
タヌキは夜行性ですので、人間が寝静まった時に動き出します。
足音が一晩中聞こえる時もあり、寝られなくなってしまい不眠症になる人もいるほどです。
またタヌキは鳴くことは珍しいですが、時折鳴く場合もあります。
その場合は、さらに騒音被害は大きくなると覚悟しておいてください。
【タヌキによる被害⑤】ため糞
タヌキにはため糞という習性があります。
そのため、住み着かれると糞尿による悪臭被害だけでなく、天井の床が水分で腐ることにより家の資産価値が下がってしまいます。
最悪の場合、尿が天井から滴り落ちてくる場合や天井の床が腐り落ちてくる場合があります。
【タヌキによる被害⑥】菌やウイルスなどによる感炎症や病気、健康被害
農作物の被害がクローズアップされやすいタヌキですが、健康被害も引き起こします。
実はタヌキは、人間が感染する病原菌やウイルスを保有している場合があるのです。
ここではタヌキによって感染する病気や症状を紹介します。
特にタヌキの疥癬症(かいせんしょう)に注意
タヌキは疥癬症(かいせんしょう)という病気にかかっている場合があります。
疥癬症は、ヒゼンダニというダニが寄生することで発症する病気です。
疥癬症にかかっているタヌキは、毛が抜けて肌がゴワゴワに硬くなってきます。
この病気の厄介な所は、タヌキだけではなく人間やペットにも感染する点です。
特にタヌキはイヌ科であるため、ペットの中でも犬は感染しやすいです。
外に放し飼いにしてあるペットの犬は、管理しきれないためタヌキと接触して感染しやすいです。
その結果、ペットと接触のある飼い主まで感染してしまう可能性がでてくるのです。
人間が感染した場合、猛烈なかゆみを感じるようになります。
タヌキによる病気は感染しても分からないことが多い
タヌキに関わることで大きな病気に感染することは稀です。
エコノキックスを感染したタヌキの事例がありますが、感染例は少ないです。
しかし、タヌキと密に接触すれば健康被害を及ぼす可能性があるのは事実です。
例えばため糞を掃除している時には、病原菌に感染したりダニやノミに噛まれたりする可能性があります。
一番健康被害を起こしやすいのが糞尿に触れることですので、ここを気をつければ感染する確率はグッと下がります。
ただ、犬などのペットを飼っている方は注意が必要です。
犬などがタヌキに接触してダニや病原菌をもらってしまうかもしれないからです。
人間や犬に感染しても症状が出ない場合もあるので、心配でしたら病院に行って専門的な検査を受けましょう。
犬などのペットに感染する可能性もある
タヌキはイヌ科の動物です。
ですので、タヌキが何かしらの感染症にかかっている場合、同じイヌ科である犬に感染してしまう可能性があります。
特に、疥癬症やイヌジステンパーが飼い犬に感染する確率が高いです。
首輪をつけて散歩しているだけならタヌキと接触しないかもしれませんが、放し飼いにしているとタヌキと接触する可能性が高くなります。
住処が減ってきているタヌキは、人間の生活圏に現れやすくなってきています。
タヌキと飼い犬が接触しないように、放し飼いにするのを避けて自分の目の届く範囲で飼うようにしましょう。
散歩をしている時に飼い犬がタヌキの糞を踏んだりする可能性もあります。
帰宅した後に足を洗ってあげれば、感染症に感染する確率が下げられます。
タヌキの被害を食い止める対策方法
タヌキ被害を経験した人は、鳴き声を聞いただけで不安になられる方がいます。
ですがご安心ください。
タヌキにも弱点があり、効果的な駆除の方法があります。
ここではいくつかご紹介しますので、自分に合ったものを試してみて下さい。
木酢液などタヌキの嫌いな臭いを使った忌避剤で追い出す
タヌキは臭いに敏感です。
人間の何倍も嗅覚が鋭いため、苦手な臭いを嗅いだ時には用心して近付いてきません。
そこで、タヌキの苦手としている臭いを使った忌避剤を使うことをお勧めします。
例えばタヌキは、唐辛子、ハーブの香り、オオカミの尿、木酢液を使った山火事のような臭いを嫌います。
このような臭いを出す忌避剤を使ってみましょう。
タヌキ駆除におすすめの忌避剤や木酢液などはこれらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
畑に侵入させないように電気柵や金網フェンスを設置する
たぬきは力も強いです。
障害物を置いたくらいでは、動かしたり破壊して畑に入ってきてしまいます。
そこで電気柵の使用がおすすめです。
電気柵を簡単に説明すると、電流が流れている柵のことです。
タヌキがフェンスに触れれば電流が流れ、痛みを覚えますので次からはフェンスに近づかなくなります。
また、金網を近づけたくない場所に張り巡らせるのもおすすめです。
ホームセンターなどに売っている金網を使えば、タヌキがいくら壊そうとしても壊れません。
特にパンチングメタルは工事現場で使われる物ですので、とても頑丈でタヌキの侵入を防ぐのにおすすめです。
フンの処理・消毒して綺麗にする
タヌキを駆除しただけで安心してはいけません。
残った糞の掃除や消毒を行わなければ、ノミやダニが発生し続けてしまいます。
掃除をする際は、手袋、マスク、長袖の服をつけるようにしましょう。
タヌキは重篤な感染症を引き起こすことは報告されていませんが、肌に糞尿がつくことは衛生的によくありません。
さらに、掃除をした後はアルコール・エタノールで消毒を行いましょう。
タヌキの糞を安全に処理・消毒する方法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
その他のタヌキの駆除や対策の方法についてはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>>「【タヌキ駆除完全版】自分でできる対策方法を一挙公開!」
タヌキの被害に困っている方はプロの駆除業者に相談することをおすすめ
タヌキの駆除は素人には大変難しいです。
理由としては、効果的な忌避剤を設置したとしても置く場所を間違えれば効果がある保証がないからです。
忌避剤の説明書には一般的な使い方は書いてありますが、たぬきの被害状況は皆さん違うので対応を間違えやすいのです。
また、タヌキが忌避剤に慣れてくれば効かなくなってきてしまう問題もあります。
さらに、一度追い出したとしても再侵入してくる可能性もありますが、素人ではタヌキの再侵入を阻止するのは難しいです。
理由としては、タヌキが侵入できる場所を全て塞がなければ別の場所から侵入してくるからです。
ただ、素人が全ての侵入口を見つけるのは簡単ではありません。
その他にも、ため糞を掃除・清掃した際に健康被害が起こる可能性もあります。
素人では、病原菌やノミを完全に防ぎながら掃除するのは不可能です。
そのため、タヌキ駆除が少しでも不安な方は、害獣駆除業者に相談しましょう。
害獣駆除業者はプロの集団ですので、長年の経験から迅速に駆除してくれます。
見積もりが無料の業者が多いので、気軽に相談してみましょう。
おすすめのタヌキ駆除業者はこちらの記事でランキング形式で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
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