【タヌキを捕獲する方法】おすすめの捕獲器や餌、処分の仕方を解説!

「タヌキを捕獲するにはどうしたらいいの?」

「タヌキを捕まえたいんだけど、どんな捕獲機を使ったらいいのかな?」

「タヌキを捕獲した後は、どう処分すべき?」

害獣駆除博士害獣駆除博士

はじめまして。害獣駆除博士です。

タヌキは畑の作物を荒らしたり民家に侵入してきたりする害獣なので、捕獲をして処分をしたいと考える人もいると思います。

悩んでいるおじさん

私もタヌキを捕獲したいのですが、なかなか方法が分からなくて…

害獣駆除博士害獣駆除博士

確かに初めてタヌキを捕獲する場合、どんな捕獲機を選ぶべきか、どう設置したらいいのかなど、迷ってしまいますよね。

そこで今回は、タヌキの捕獲の方法を分かりやすく解説していきます!

注意すべき法律やおすすめの餌、行政への申請の仕方などもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください!

【タヌキの捕獲は違法?】法律を分かりやすく解説!

【タヌキの捕獲は違法?】法律を分かりやすく解説!

タヌキの捕獲は、基本的には違法になります。

タヌキは「野生鳥獣」に含まれ、「鳥獣保護管理法」で守られているからです。

勝手に捕まえたり殺したりした場合には、懲役1年以下または100万円の罰金を科される可能性すらあるのです。

ただし、タヌキの捕獲や駆除の違法性が取り除かれる例外も存在します。

1つ目の方法は、行政の許可を得て、捕獲や駆除をする方法です。

これは狩猟免許がなくてもできる場合もありますし、できない場合もあります。

2つ目の方法は、行政の許可を得ていないが、別の条件を満たしたことにより捕獲や駆除が可能な場合です。

害獣駆除博士害獣駆除博士

例えば、タヌキは「狩猟鳥獣」にも該当するため、狩猟期間中である秋から冬にかけて狩猟区域内であれば捕獲が可能です。この場合は狩猟免許は必要です。

行政の許可が必要だけどタヌキの捕獲が可能な条件

行政の許可が必要だけどタヌキの捕獲が可能な条件

行政の許可を得られれば、タヌキの捕獲が可能になるケースがあります。

いくつかありますので条件を紹介します。

1つ目に、捕獲禁止地域ではない場所であり、さらに堀に囲まれている住宅地であれば罠や網などで捕獲する事が可能です。

2つ目に、法定猟法である銃や罠以外で、さらに禁止猟法ではない場合も捕獲が可能になります。

害獣駆除博士害獣駆除博士

素人の方は知らない方がほとんどだと思いますが、弓矢や犬を使って駆除するのも禁止猟法に含まれるので気を付けましょう。

今回説明した方法なら行政に許可を取れば違法になりませんが、被害を受けている場所が鳥獣保護区なのかどうかを判断するのは素人には難しいでしょう。

また、罠の設置や使い方も素人には扱いが難しいと言わざるを得ないため、おすすめできる方法とは言えないでしょう。

タヌキを捕獲してペットとして飼育するのは許可が必要?

タヌキを捕獲してペットとして飼育するのは許可が必要?

タヌキは見た目がとても可愛いですから、ペットとして飼いたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、「鳥獣保護管理法」によりタヌキをペットとするには条件があります。

実は、タヌキをペットとするには行政の許可が必要なのです。

害獣駆除博士害獣駆除博士

もしタヌキを保護した場合は、行政に生涯飼養許可を出して承認されればペットとして飼うことができるようになります。

タヌキを捕獲する方法

タヌキを捕獲する方法

タヌキ被害が拡大してくれば、すぐにでも捕獲する必要があります。

ただ、捕獲するのは一筋縄ではいきません。

害獣駆除博士害獣駆除博士

ここではタヌキを捕獲する方法を紹介しようと思います。

①被害状況の確認と行政への捕獲許可申請

①被害状況の確認と行政への捕獲許可申請

タヌキは鳥獣保護管理法に守られています。

そのため、捕獲するためには事前に行政への申請が基本的には必要です。

害獣駆除博士害獣駆除博士

申請のためには被害状況も報告する必要があるので、ご自分で被害作物や被害の程度を調べておきましょう。

②捕獲器の安全性の確認

捕獲器は重く硬いため、使用方法に注意しないと思わぬ怪我をする可能性があります。

また捕獲器の種類によっては、捕獲器の蓋が勢いよく閉まるタイプがあり挟まれたら怪我をする危険性もあります。

特に子供が近づいてくる可能性がある所に設置する場合は、立ち入り禁止の立札を立てるなどの危機管理を徹底しましょう。

害獣駆除博士害獣駆除博士

捕獲器の状況を確認する時は、厚手の服を着たり革手袋などをしたりして、怪我をしにくい格好で作業しましょう。

③捕獲器の設置場所の調査

捕獲器はいい加減な場所に設置しても意味がありません。

タヌキが頻繁に出没する場所を調査して、その場所に捕獲器を設置するのです。

まずは被害状況の把握をしましょう。

どんな作物が被害を受けているのか、そして作物の食べ残しはどんな状況かは重要な手がかりになります。

次に目撃情報の把握をしましょう。

自分でタヌキを目撃した場合だけでなく、近所の住人もタヌキを見ているかもしれません。

聞き込みをすれば、タヌキの出現する時間帯や場所がより正確に分かる可能性があります。

さらに、フィールドサインを念入りに探します。

フィールドサインというのはタヌキの「痕跡」の事で、足跡や糞などのことを言います。

足跡は、タヌキの侵入ルートを探るのに効果的なフィールドサインになります。

害獣駆除博士害獣駆除博士

タヌキの足跡の特徴や他の動物との違いなどはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【タヌキの足跡の特徴】他の動物との違いを写真や画像付きで解説!」

④捕獲器の設置

④捕獲器の設置

捕獲器はフィールドサインの近くに設置しましょう。

理由としては、タヌキは習慣性の動物ですので同じ場所を再度通ることが多いからです。

フィールドサインがある所に捕獲器を設置すれば、捕獲できる確率は大幅に上がります。

さらに捕獲器を設置する際は、捕獲器の向きにも注意を払いましょう。

大切なのは、捕獲器の入り口をタヌキが向かってくる方向(対象物と反対方向)に向けることです。

また捕獲器がしっかりと作動するかも確認しておくのも重要です。

害獣駆除博士害獣駆除博士

意外と捕獲器が動かなくて効果がなかったというケースもあるため、注意しておきましょう。

⑤巡回して餌を交換する

捕獲器にタヌキをおびき寄せるための餌をセットして終わりではありません。

餌は食べ物ですので、時間が経つと腐ってしまうからです。

腐ることによってタヌキをおびき寄せる力が弱まるだけでなく、ダニがわくなど衛生面でもよくありません。

毎日巡回して餌が弱っていないか確認しましょう。

害獣駆除博士害獣駆除博士

巡回する時間は朝にするのがおすすめです。

理由としては、タヌキは夜に侵入しやすいので朝に巡回すればタヌキの捕獲状況も確認できて一石二鳥だからです。

⑥捕獲完了・処分

捕獲したら気をつけて捕獲器からタヌキを取り出しましょう。

取り出すときに暴れて攻撃してくる可能性があるので、慎重に行動しないと怪我をする可能性があります。

害獣駆除博士害獣駆除博士

処分は人里離れたところに放獣するか、もしくは焼却します。

タヌキの捕獲にオススメの捕獲器や罠

タヌキの捕獲にオススメの捕獲器や罠

タヌキを捕獲するための機材として、「捕獲箱」や「罠」があります。

様々な商品があるためどれを選んでいいか分からない人のために、ここではおすすめできる捕獲箱や罠の特徴をご紹介します。

まずは「頑丈」な事です。

タヌキを罠や捕獲箱で捕まえたとしても、確実に暴れて逃げようとします。

その時に脆い物だと逃げられてしまう可能性がありますし、逃げられた時に人間に攻撃してくるかもしれません。

次に「組み立てが簡単な物」だということも大切です。

捕獲器の中には、説明書を見ても組み立てるのや使い方が複雑な物があります。

作り方がシンプルな物や使いやすい物を選ぶようにしましょう。

さらに捕獲箱に関しては、「大きすぎず小さすぎずの物」を選ぶのがポイントです。

大きすぎれば捕まえた時に車で搬送するのが困難ですし、小さいとタヌキは箱に入るのを警戒してしまうからです。

害獣駆除博士害獣駆除博士

タヌキの捕獲におすすめの罠はこちらの記事で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【タヌキ駆除に罠は使える?】自作罠の作り方や使用する餌も紹介!」

タヌキの捕獲におすすめの餌

タヌキの捕獲におすすめの餌

タヌキをおびき寄せるための餌は何でもいいのでしょうか?

タヌキは基本的に雑食のため、食べ物はどんな物でも食べます。

しかし、捕獲するときにハムや魚などを置いてしまうとすぐに腐ってしまいます。

また、他の動物を引き寄せやすいものだと他の動物を捕獲してしまうこともあります。

そのため、タヌキをピンポイントで捕獲しやすい餌が最適です。

害獣駆除博士害獣駆除博士

おすすめなのは「被害にあった作物」でかつ「臭いでおびき寄せやすい物」です。

タヌキを捕獲したその後の処分方法

タヌキを捕獲したその後の処分方法

タヌキを捕獲した後は、「放獣」するか「殺処分」するかの2択の場合が多いです。

今回は殺処分について話していきます。

殺処分と言ってもただ殺すのではなく、生き物を尊重した殺処分をしなければなりません。

害獣駆除博士害獣駆除博士

慣れない方法かと思いますので、詳しくご紹介いたします。

出来るだけタヌキに苦痛を与えない処分を

タヌキを処分すると言っても、どんな殺し方でもいいわけではありません。

「動物愛護管理法」というものがあり、その中に「動物を苦しませて殺す事を禁じる」旨が記されているのです。

違反した場合、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科される時もあります。

害獣駆除博士害獣駆除博士

法律がどうのこうのというより、倫理的に生き物を痛めつけて殺すのは絶対にやってはいけない行為だと認識しておきましょう。

死体は基本的に焼却処分

タヌキを殺処分した場合は、基本的には焼却処分をしましょう。

埋設という方法もありますが、埋めただけだと他の動物に掘り起こされる、害虫が寄ってくる、悪臭が発生するなどの問題が発生する可能性があります。

タヌキを捕獲する際の注意点

タヌキを捕獲する際の注意点

タヌキを捕獲する際は、捕獲器の設置場所や正しく動くかに集中しがちです。

しかし、その他にタヌキを捕獲する際に気をつけた方がいいポイントがあります。

害獣駆除博士害獣駆除博士

細かいポイントだと感じるかもしれませんが、どれも大切なポイントなので覚えておきましょう。

捕獲器に人間の臭いが残らないようにする

タヌキは嗅覚が鋭いため、人間の臭いにすぐに気づきます。

タヌキの調査や捕獲器の設置をしっかりしていても、捕獲器に人間の臭いが残っていれば用心して逃げてしまうのです。

害獣駆除博士害獣駆除博士

人間の臭いを消すためには、捕獲器に水をかけたり雨水に意図的にさらすのが効果的です。

捕獲器に有害鳥獣捕獲許可証を持っている記載をする

捕獲器には、「有害鳥獣捕獲許可証」を持っている事を記載する必要があります。

有害鳥獣捕獲許可証は行政からもらえる物であり、これを持っていることにより害獣を処理していい許可を受けている証明になります。

害獣駆除博士害獣駆除博士

捕獲器には所有者の氏名、許可年月日、許可番号、許可有効期限などを明示して、捕獲器を使う正当性を証明しましょう。

捕獲器の餌以外のタヌキを寄せ付ける果樹や野菜クズなどを掃除・管理する

捕獲器の餌以外のタヌキを寄せ付ける果樹や野菜クズなどを掃除・管理する

捕獲器に餌が置いてあったとしても、捕獲器の周りにタヌキが好む食べ物があると捕まえにくくなってしまいます。

当たり前といったら当たり前ですが、食べ物が複数あれば捕獲器の餌をあえて選ばなくてもいいからです。

収穫してもいい作物は収穫をしてしまい、収穫できない作物はタヌキが侵入できないようにフェンスなどで囲いましょう。

害獣駆除博士害獣駆除博士

また使い物にならない作物であったとしても、タヌキだと食べられる場合もあります。

ですので、地面に落ちている作物は全て取り除いてしまいましょう。

捕獲以外にタヌキを駆除する方法

捕獲以外にタヌキを駆除する方法

害獣駆除博士害獣駆除博士

捕獲するのは確かに有効な駆除の方法ですが、素人には難しい場合もあるのは事実です。

素人でも簡単にできる駆除の方法があるのでご紹介します。

木酢液などの忌避剤を使用する

忌避剤を使えば、タヌキの苦手な臭いで追い払うことが可能です。

忌避剤とは、動物が嫌がる成分を配合した薬剤の事です。

タヌキは嗅覚が鋭いため、苦手な臭いはすぐに気付いて近付きません。

特にタヌキが苦手としている臭いとしては、木酢液やオオカミの尿、ニンニク、唐辛子などがあります。

害獣駆除博士害獣駆除博士

タヌキ駆除におすすめの忌避剤や木酢液などはこれらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【タヌキ避けに忌避剤は効果ある?】駆除効果の高いおすすめを紹介!」

>>「【タヌキ駆除に木酢液は効果ある?】正しい使い方や注意点を解説!」

電気柵やフェンスなどで侵入防止する

タヌキの侵入を物理的に防ぐ方法も効果的です。

まずはタヌキの侵入を直接防ぐのに考えられるのが、「電気柵」です。

電気柵は、電流を流した柵で対象物を囲う事でタヌキの侵入を防ぎます。

タヌキが柵に触れると、ピリッと電流が流れてタヌキは心理的に恐怖を覚えて近づかなくなります。

設置する際は、漏電や柵の高さに注意しましょう。

電気柵じゃなくても、硬い鉄のフェンスを対象物の周りに囲うのも効果的です。

害獣駆除博士害獣駆除博士

硬い物ならなんでも構いませんが、工事現場で使われるパンチングメタルは頑丈でタヌキの力でも侵入を許しません。

タヌキの捕獲が難しい場合は、プロの駆除業者に依頼しましょう

タヌキの捕獲が難しい場合は、プロの駆除業者に依頼しましょう

タヌキは、条件さえ満たせば自分で捕獲器を使い捕らえる事も可能です。

しかし、タヌキの侵入経路の把握や捕獲器の設置を正確に行うのは素人には大変難しいのが実情です。

また、忌避剤でタヌキを追い払うことも可能ですが、設置場所を誤ってしまうことやタヌキが忌避剤に慣れてしまう事もあります。

さらに、物理的に侵入させない電気柵は一見完璧にタヌキを防げそうですが、柵を飛び越えたり柵を壊したりとタヌキの行動を制御するのは一筋縄ではいきません。

ここまで読んでみて自分で駆除・捕獲するのに不安を感じているなら、タヌキ駆除業者に頼んでみてはいかがでしょうか?

駆除業者はプロですので、捕獲器の設置場所や忌避剤・電気柵などあらゆる対策に熟知しています。

また、タヌキの捕獲や処分は行政機関から許可をもらったり、法律に違反しないことを求められたりなど複雑な手続きが多いですが、業者に依頼すれば複雑な手続きは依頼者の代わりに全て行ってくれます。

見積もりは無料で行ってくれる業者が多いですので、まずは気軽に相談してみてください。

害獣駆除博士害獣駆除博士

おすすめのタヌキ駆除業者はこちらの記事でランキング形式で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【タヌキ駆除業者おすすめランキング!】料金相場や選び方も解説!」