【屋根裏のハクビシン対策】安全に正しく追い出す方法を解説!

「ハクビシンが屋根裏にいるんだけど、どうしたらいいの?」

「屋根裏に大量のフンがあるんだけど、これってハクビシンなの?」

「屋根裏のハクビシンを追い出す方法を知りたい!」

害獣駆除博士害獣駆除博士

はじめまして。害獣駆除博士です。

ハクビシンが屋根裏に住み着くと、騒音や糞尿の健康被害などたくさんの害を被ることになります。

悩んでいるおじさん

私の家の屋根裏にもハクビシンがいるみたいで、夜中ドタバタとうるさいんですよ…

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早めに対策をしないと、どんどん被害も増えていってしまいますよね。

でも安心してください!

今回は、屋根裏に住み着くハクビシンを追い出す対策方法を分かりやすく解説します!

追い出す際の注意点も合わせてお伝えするので、ぜひ正しく安全な対策を行ってくださいね。

なぜハクビシンは屋根裏に住み着くの?

なぜハクビシンは屋根裏に住み着くの?

もともとハクビシンは中国大陸南部の山林や樹洞、他の動物が掘ったほら穴などを住処としていました。

木登りも得意で食性も雑食なハクビシン。

安全な場所で子育てをしようとするのがハクビシンの本来の性質で、今の日本で一番安全に快適に子育てできるのが、住宅の屋根裏でした。

というのも、日本家屋の屋根裏は外敵に見つからず、雨風にさらされず、さらに断熱材の進歩で一年を通して温度も一定という最高の住環境になっています。

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ハクビシンに限らず、森林開発によって住処を奪われた動物たちが行き場をなくしてしまっているというのも、屋根裏に住み着く一因です。

屋根裏にハクビシンが住み着いている鳴き声や音、サイン

屋根裏にハクビシンが住み着いている鳴き声や音、サイン

 

「天井の上から物音がする・・・何か害獣が屋根裏にいそう」と思っても、なかなか家の天井を開けて屋根裏を確認する勇気はありませんよね。

開けた途端、害獣が襲ってきたらと思うと恐怖感もあります。

今、都心部を中心にハクビシンによる住宅被害が多くなってきているのはご存知でしょうか?

環境省が制定する「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」(通称「生態系被害防止外来種リスト)で総合対策外来種(重点対策外来種)として記載されているハクビシン。

ハクビシンが屋根裏に住み着いている場合、泣き声や音、臭いや天井部のシミといったサインがあります。

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ここではハクビシンが屋根裏にいる可能性が高いサインについてご説明していきます。

鳴き声

屋根裏から聞こえるハクビシンの鳴き声は特徴的です。

「キュンキュン」という独特な声でハクビシンは鳴くため、他の生物が屋根裏にいるときのサインとは異なります。

しかも比較的大きな鳴き声で連続して鳴くため、ご近所の奥様から指摘されて気付くという方もいらっしゃるほどです。

1頭だけでもハクビシンが天井裏にいるのは厄介なのですが、家族を作って数頭いるとなると、さらに迷惑な鳴き声で喧嘩しはじめるハクビシンもいます。

喧嘩中のハクビシンの鳴き声はまるで猿が天井で大暴れしているかのような声だと例えられることもあるくらい騒がしく、日々の静かな住宅環境を著しく害することになってしまいます。

屋根裏を走る音

ハクビシンが屋根裏にいる場合、鳴き声で気付くことも多いですが、足音で存在に気付くことも多いです。

ハクビシンは夜行性なので、私たち人間が寝室で寝静まったころに動き出します。

ドタドタと激しく天井裏を駆け回るため、私たちの安眠時間をも妨げる非常に厄介な害獣と言えるでしょう。

ハクビシンが屋根裏で毎日運動会をしているようなドタドタ音で睡眠時間が害され、日中の仕事や家事に影響が出ている方も多くいらっしゃいます。

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日々の生活のクオリティを維持するためにも、積極的にハクビシン対策を施していくことが重要です。

枯れ草を使った巣が作られている

ハクビシンには困った習性があります。

なんと、外から集めてきた枯れ草を使ってハクビシンたちにとって素敵な巣を屋根裏に建設してしまうのです。

どこから集めてきたのか分からない草を持ってきて勝手に巣を作って居座るというふてぶてしさですが、それが彼らハクビシンの習性。

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天井を開けて屋根裏を確認したところ、枯れ草の立派な巣があったということも少なくありません。

糞が1箇所に固まっている

外から枯れ草を集めて巣を作るハクビシンは、とても綺麗好きな一面を持っています。

彼らハクビシンは、トイレを一箇所だけに作るという習性があり、一箇所にふんや尿をすることを専門用語で「溜め糞(ためふん)」と言います。

この「溜め糞」はハクビシンにとって自分たちの巣を汚さないための合理的かつ衛生的な手段になっています。

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ですが、この「溜め糞」が私たちの大切なマイホームに甚大な被害を及ぼすので、その点については後述していきましょう。

ハクビシンの糞尿被害や詳しい対策法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

>>「【ハクビシンのフン対策】糞の特徴を知って安全に処理する方法を解説!」

ハクビシンによる屋根裏への被害例

ハクビシンによる屋根裏への被害例

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ハクビシンが屋根裏にいることで、想像以上に多くの被害が起こってしまいます。

以下では屋根裏にハクビシンがいることで起こる実害について詳しくご説明していきましょう。

糞尿で屋根裏が腐る

ハクビシンにとって、先ほどご紹介した「溜め糞」は合理的な衛生手段なのですが、人間にとっては最悪の習性です。

「溜め糞」された天井裏の一箇所にふんや尿が蓄積され、天井の床を貫通して尿が滴ってきたり糞尿の臭いがしてきたりします。

最悪の場合、天井が腐って突然抜け落ちてくるという悪夢まで実際に起こっています。

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日中起きている時に天井が抜けるのも悪夢ですが、寝ている時にベッドルームの天井が「溜め糞」のせいで抜け落ちてきたらと考えると、ホラー映画以上の恐怖と言えますね。

騒音被害、不眠症

ハクビシンは「キュンキュン」という鳴き声が特徴ですが、夜行性であるため夜中にも鳴き始めることがあり、深夜の騒音被害の一つとして近年問題化してきています。

鳴き声だけでなく、屋根裏を深夜に走り回ることも多く、足音もうるさいです。

ハクビシンが屋根裏にいるお宅の方は深夜の鳴き声や走り回る音が煩わしく、不眠症になってしまう方もいらっしゃいます。

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ハクビシンが原因で眠れなくなってしまっては、日々の生活を快適に暮らすことはできなくなるでしょう。

断熱材の破壊

ハクビシンが外部から枯れ草を持ってきて屋根裏に営巣することはさきほど申し上げましたが、住宅の屋根裏に住むハクビシンたちは、屋根裏の断熱材を力技で剥がして、巣の材料としてしまうということも多々報告されております。

ハクビシンたちに屋根裏から住宅を破壊された被害によって、リフォームを余儀なくされた方も。

断熱材まで剥がして巣を作るという、人間の生活環境に適応したハクビシンに脱帽してしまいますが、マイフォームという資産を守るためにも早めの害獣駆除をおすすめいたします。

ハクビシンによる詳しい被害事例はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【ハクビシンの被害事例まとめ】特徴を画像や動画付きで解説」

菌やウイルスによる感染症

「溜め糞」による被害は屋根裏の天井が抜けるということだけではありません。

糞や尿の中には、人間にとって有害な菌やウイルスが大量に存在しています。

屋根裏がハクビシンだけでなく有害な菌やウイルスの棲家となってしまっては、室内の住環境への侵入も時間の問題です。

直接的な人体への被害も考えられますので、ハクビシンの糞尿被害は非常に厄介な問題でしょう。

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菌やウイルスだけでなく、ハクビシン自体に取り憑いているダニもいますので、そちらにも気をつけなければなりません。

ハクビシンによる病気やウイルスについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、より深く知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【ハクビシンによる病気】ウイルスや菌による感染症と対策を解説!」

ハクビシンを屋根裏から追い出す対策方法

ハクビシンを屋根裏から追い出す対策方法

ハクビシンを屋根裏から追い出す方法のキーワードは「臭い」です。

ハクビシンは非常に嗅覚が優れた害獣ですので、屋根裏から追い出すためには嫌いな臭いを使った忌避剤やバルサンなどの煙、ハクビシン用の蚊取り線香を使うという方法が一番よく使われています。

学習能力も高いため、ハクビシンは一度味わった恐怖を忘れません。

その学習能力の高さも利用し、ハクビシンを追い出した上で、屋根裏に侵入できてしまう経路を見つけ塞いでいくということが重要です。

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以上の対策がハクビシンを屋根裏から駆逐するために有効ですので、ハクビシンを屋根裏から追い出すためのそれぞれの対策を一つ一つ丁寧にご紹介していきましょう。

嫌いな臭いを使った忌避剤で追い出す

嗅覚が非常に優れたハクビシンは、天敵のオオカミの尿の臭いや唐辛子のような刺激臭、山火事を思わせる木酢液(炭を作る際に生じる煙を冷やして作る液体)を忌避剤として利用することが重要な対策になります。

ハクビシンは学習能力が高いので、一度不快な臭いを感じた場所には寄り付かなくなり、追い出すことが可能です。

屋根裏に忌避剤を撒くことで、ハクビシンの屋根裏への侵入をやめさせることが目的になる対策です。

ハクビシン用のオススメ忌避剤や使用の注意点などはこちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある方はご覧ください。

>>「ハクビシンのおすすめ忌避剤を厳選!選び方や使用の注意点も全て解説!」

バルサンなどの煙を焚く

本来バルサンは害虫駆除が目的で使われる薬品ですが、ハクビシン対策にも効果的です。

ハクビシンの視覚に煙がでる場所なんだと学習させることで、山火事を嫌うハクビシンに屋根裏が危険な場所だと理解させます。

さらに嗅覚の鋭いハクビシンはバルサンの薬剤の臭いに警戒心をもつため、屋根裏に寄り付かなくなるでしょう。

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ハクビシンの動物としての防衛本能を逆手に取った作戦となります。

ハクビシン用の蚊取り線香を使う

ハクビシン用の蚊取り線香も対策として有効です。

唐辛子のカプサイシンを利用した辛い臭いがするので人間にとっても不快な臭いになりますが、人間の何倍もの嗅覚をもつハクビシンを屋根裏から追い出すために非常に効果的な臭いになっています。

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なおバルサンやハクビシン用の蚊取り線香をそれぞれ焚く際には、風上に設置するとより効率的にハクビシンを追い出すことができます。

屋根裏への侵入経路を塞ぐ

臭いを使って追い出すことに成功したら、今度はハクビシンの屋根裏への侵入を防ぐための対策を取らなければなりません。

屋根裏への侵入経路を確実に塞ぐことが重要です。

ハクビシンは8~10cmほどの隙間があれば簡単に侵入してきてしまいます。

家の外壁にこのサイズの隙間があるかどうかよく確認してください。

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外壁だけでなく、住宅と土との隙間や通気口、雨どいといった場所を確認するのも重要です。

屋根裏につながる道を塞ぐ

ハクビシンたちの侵入場所を塞ぐことも重要ですが、屋根裏への侵入をさらに確実に防ぐためにも、屋根裏につながる道も可能な限り塞ぐことが重要です。

パテやシリコン、ウレタンスプレーなどで屋根裏に通じてしまうような穴を徹底的に塞いでいくことが重要です。

また撤去できない壁や雨どいに有刺鉄線や動物用の返しを設置したりすることもオススメです。

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ハクビシンは木を登って屋根裏に侵入してくるケースもあるので、屋根裏に隣接している木の枝も切っておきましょう。

害獣駆除業者に依頼する

臭いで追い出して侵入経路を塞ぐといった対策は素人にはなかなか難しいですし、お年を召した方にはかなり困難な作業になるのではないでしょうか。

自分で害獣駆除をした結果、火事になったり不要な箇所を塞いでしまったりした事例もございます。

適切な方法で効率よく、かつ安全にハクビシンの屋根裏への侵入対策を行うためには、専門の害獣駆除業者に頼むことが最もよい選択肢なのではないでしょうか。

経験豊富で地域で信頼のある害獣業者に依頼することで、ハクビシンによる屋根裏への再度の侵入を確実に防ぐことができます。

自分が思っていた以上に被害が深刻な場合や、駆除中に他のハクビシンが出てくるという事態も想定されます。

個人でハクビシン駆除をされているとこうした不慮の事態に対応することが難しいのではないでしょうか。

その点、駆除経験も豊富な専門の害獣駆除業者に屋根裏のハクビシン一掃をお願いすることは合理的で安全な方法だといえます。

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おすすめのハクビシン駆除業者はこちらの記事で詳しく解説しているので、信頼できる業者を知りたい方はぜひご覧ください。

>>「ハクビシン駆除業者9社の料金・費用相場とおすすめ業者ランキング!」

屋根裏のハクビシン対策の注意点

屋根裏のハクビシン対策の注意点

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屋根裏のハクビシンを追い出す際に気をつけなければならないことがあります。

「鳥獣保護法」や追い出した後の処置、ハクビシン対策をする時間など専門的な注意点があるので、具体的に解説していきます。

鳥獣保護法に注意

ハクビシンを屋根裏から追い出すだけでなく、捕獲し殺処分したいと思う方もいらっしゃるかと思います。

ですが、ハクビシンには鳥獣保護法が適用されるため、許可なく捕獲したり殺したりすることは法律で禁止されています。

もしも鳥獣保護法違反となった場合は、「懲役1年もしくは100万円以下の罰金」が科せられます。

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各自治体ごとに害獣への対策も異なりますので、詳しくはお住まいの自治体のHPなどをご確認ください。

屋根裏から追い出した後は消毒・殺菌が必要

ハクビシンを屋根裏から追い出して侵入経路を塞いで終了というだけでは、不十分です。

ハクビシンは「溜め糞」をしますので、「溜め糞」をした周囲は糞尿まみれになっています。

もちろん菌やウイルスが大量に糞尿された場所に残っているので、消毒や殺菌といった作業も必要です。

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糞尿の清掃や消毒をする際はウイルスや菌の感染を防ぐために、必ずゴム手袋とマスクをつけて行うようにしましょう。

ハクビシンの糞尿処理についての詳しい方法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【ハクビシンのフン対策】糞の特徴を知って安全に処理する方法を解説!」

昼間は寝ているから夜に対策するのがオススメ

ハクビシンを屋根裏から追い出す時間にも気をつけてください。

ハクビシンを追い出すのにベストな時間は夜です。

昼間の間、ハクビシンは屋根裏で寝ながら夜を待っています。

昼の間に屋根裏からハクビシンを追い出そうとしてもなかなか出てこなかったり、出てきたと思ったら人間に襲いかかってきたり、危険を伴うこともあります。

不慮の怪我や事故をなくすためにも、夜行性であるハクビシンが屋根裏から出て外で活動している夜間の間にハクビシン対策を施していくことが重要です。

夜間の作業となるので、足場など危険なことも多いでしょう。

個人で対策をなさるよりも、専門の害獣駆除業者にご依頼なさる方が安全かつ確実にハクビシンを屋根裏から追い出すことができます。

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おすすめのハクビシン駆除業者はこちらの記事で詳しく解説しているので、信頼できる業者を知りたい方はぜひご覧ください。

>>「ハクビシン駆除業者9社の料金・費用相場とおすすめ業者ランキング!」