【ハクビシンの被害事例まとめ】特徴を画像や動画付きで解説

「ハクビシンの被害にはどんなものがあるの?」

「ハクビシンが出たらどんな対策をすればいいのかな…」

害獣駆除博士害獣駆除博士

はじめまして。害獣駆除博士です。

ハクビシンは糞尿の悪臭被害や畑・農作物への被害など、たくさんの害を及ぼす害獣です。

悩んでいるおじさん

私の家の屋根裏にもハクビシンが住み着いているのですが、夜中ドタバタとうるさくて…

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ハクビシンは夜行性なので、夜中の騒音被害も深刻ですよね。

でも安心してください!

今回はハクビシンの主な被害事例をご紹介し、被害を食い止める対策法を分かりやすく解説します!

【ハクビシンの被害事例まとめ】特徴を画像や動画付きで解説

【ハクビシンの被害事例まとめ】特徴を画像や動画付きで解説

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ハクビシンの被害は想像以上に深刻なものです。

被害を知らなければ対策のしようもありません。

ここではハクビシンの主な被害事例を画像や動画付きで解説します。

糞尿被害

ハクビシンは様々な場所で糞をしません。

ため糞といって、一か所に集中して糞尿をする習性があります。

そのため、糞尿は山盛り状態となります。あまりにひどいと、糞尿にウジ虫が湧きます。

山盛り状態となった糞尿が天井から染み出し、落ちてくることもあります。

それだけでなく、糞尿によって天井が腐ってしまいその重さに耐えられず天井が落ちてくることもあります。

 

また、ハクビシンの尿は強烈なアンモニア臭が特徴です。

一回の尿の量も約コップ一杯とかなり多めになっています。

そのため強烈な臭いと量のせいで、天井をすり抜けて部屋の中にまで悪臭がとどくことがあります。

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ハクビシンは果物を多く食べるため、基本的に糞はあまり臭いません。

しかし、ため糞をして大量の糞が積もると、強烈に悪臭を放つのです。

ハクビシンのため糞の状況はこちらの動画が参考になります。

ハクビシンの詳しい糞尿被害や対策法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【ハクビシンのフン対策】糞の特徴を知って安全に処理する方法を解説!」

畑や野菜などの農作物への被害

ハクビシンは雑食性で、人間の食べるものなら何でも好んで食べます。

小動物や小鳥、昆虫、鳥などの卵も食べます。 その中でも、特に糖度の高い農作物が大好物です。

またハクビシンは運動能力が高く、木の上でも全く問題なく歩くことができます。

ジャンプ力も優れていて、1m以上ジャンプする個体もいるといわれています。

ジャンプ力がある一方で穴掘りの苦手なハクビシンは、土の中の野菜よりも木の上の果物を狙う傾向にあります。

ハクビシンによって食い荒らされている農作物で代表的なものは、桃、梨、ブドウ、柿、サクランボ、スイカ、イチゴなどといった甘い果実です。

これらの農作物以外にも、ジャガイモやサツマイモといったイモ類も好んで食べます。

また「実」だけを食べるのではなく、「茎」まで食べてしまうのが悩ましいところです。

実だけ食べるのなら再び実は生まれるのですが、茎を食べられるとその果樹には実がつかなくなります。

 

こちらの動画ではハクビシンに食べられたブドウの様子をご覧いただけます。

ブドウを保護している袋が破られて、ブドウの実が荒らされています。

またこちらの動画ではハクビシンがブドウ園に侵入する様子を監視カメラで捉えています。

住宅や家への被害

ハクビシンは屋根裏を住みかとして使うだけでなく、天井の断熱材をちぎって住みかの材料として使うことがあります。

そのため、新たに断熱材を買ってリフォームしなければならない事態が起きてしまいます。

またハクビシンによって屋根裏の配線がかみ切られたり糞尿をかけられたりして、配線がショートを起こす可能性があります。

それによって火事になるケースもあるため、事態は深刻です。

ハクビシンが発生する住居は1戸建てが圧倒的に多いですが、マンションやアパートでも2階や3階の屋根裏に住み着くこともあります。

ハクビシンは細長いため、家の中へと続くソフトボール位の穴があればそこから侵入できるのです。

具体的には通気口や、屋根のちょっとした隙間から侵入します。

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屋根裏や部屋の壁を取り換えるだけでなく、畳や布団などにダニ・ノミが発生したという二次被害が起きることも報告されています。

こちらの動画では屋根裏の断熱材が荒らされている様子を確認できます。

屋根裏を荒らしているハクビシンに絞った対策法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【屋根裏のハクビシン対策】安全に正しく追い出す方法を解説!」

ペットや鶏への被害

ハクビシンは雑食性のため、農作物のほかにネズミやカエル、昆虫、小鳥など様々な小動物を捕食します。

屋外で飼育しているメダカや金魚、鯉などの魚も食べます。

そのため、あなたの飼育しているペットも被害にあう可能性があります。

ハクビシンは雑食性であるため、ペットと餌をめぐってけんかすることが多いです。

このことから、イヌやネコを外に出す際は十分に注意してください。

野生のハクビシンはテリトリー意識が強いです。

イヌやネコなどのペットに自分のテリトリーが侵されたと認識すると、容赦なく襲い掛かってきます。

ペットがハクビシンにかまれ、病院で何針も縫うといった被害も報告されています。

自分より大きな相手は襲わない傾向にあるため、あなたのペットの大きさが70㎝以上であれば安心できます。(ハクビシンの体長は50㎝~70㎝)

しかし、それ以下であれば、ハクビシンは容赦なく攻撃してきます。

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ハクビシンは鋭い爪や歯を持っているため、攻撃されたら軽症では済みません。

大事なペットを守るためにも、十分注意しましょう。

こちらの動画ではハクビシンと野良猫がケンカしている様子をご覧いただけます。

最終的にハクビシンが野良猫を追い払い、エサを手にしています。

疥癬症などの病気や感染症被害

疥癬症などの病気や感染症被害

ハクビシンが与える被害で、ヒトにもペットにもダメージを与えるものがあります。

それが感染症や病気です。

ハクビシンによって引き起こされる感染症の一つに、「疥癬症(かいせんしょう)」という病気があります。

これはハクビシン固有のものではなく、山などの生息しているダニやノミがハクビシンンの体に付着して、それが人間の皮膚に接触することで感染します。

具体的には、ヒセンダニというダニが人間の皮膚に寄生します。

寄生されると、腹や胸、太ももの内側などに強いかゆみを覚えます。

感染経路には、寄生しているヒセンダニが直接人間の皮膚と皮膚が接触することによって感染するパターンと、着ている服などを通してヒセンダニが間接的に付着する二つのパターンがあります。

特に体の抵抗力の弱いお子様などは、感染するリスクが高まります。またペットも同様に感染します。

 

ハクビシンの糞尿にも注意が必要です。

ハクビシンは屋根裏に巣をつくると、その近くの一か所に排泄をします。

やがて腐敗してきた糞尿に様々な病原体が生息するため、感染症をもたらす危険性が増します。

さらに、糞尿やそこから発生したダニの死骸はアレルゲン物質となり、気管に入ると喘息を、皮膚に付着するとアトピー反応を引き起こす可能性があります。

またハクビシンが保有している菌やウイルスで、人間に害を与えるものも多数あります。

それらに感染してしまうと、トキソプラズマ、レプトスピラ症、サルモネラ症、E型肝炎などを発症してしまいます。

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これらの病気は発症すると命にかかわることのある恐ろしい病気です。

なお発症しても無症状のいるため、厄介な病気と言えます。

ハクビシンを媒介するウイルスや菌による病気被害についてはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【ハクビシンによる病気】ウイルスや菌による感染症と対策を解説!」

騒音被害による不眠症

ハクビシンは屋根裏で動き回るため、大きな音を立てます。

またハクビシンは夜行性のため、私たちが寝静まっている間に活発に動き回ります。

体長50~60㎝の大きさで体重が3〜4kg。

そのような動物が寝てる間に天井で走ったり飛び跳ねたりするため、ひどい騒音です。

1匹だけならまだしも、子供を産んで個体数が増えた状態で走り回るとかなりの音を発します。

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また子供のハクビシンは、高い声でピーピーと鳴きます。

これによってよく眠れない、ストレスがたまるといった苦情も多いです。

こちらの動画ではハクビシンの騒音被害の様子をご覧いただけます。

明け方4時にも関わらず、鳴き声や足音が非常にうるさいです。

ハクビシンの被害を抑える対策

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ハクビシンの被害は時間とともにどんどん深刻なものになっていきます。

今回はハクビシンの被害対策を厳選して3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

嫌いな臭いを使った忌避剤

嫌いな臭いを使った忌避剤

ハクビシンは、肛門腺から出る分泌液を仲間同士のコミュニケーションの手段とするほど、臭いに敏感な動物です。

そのため、ハクビシンの苦手な臭いを使った忌避剤があれば、追い払うことができます。

ニンニクやトウガラシなどの刺激系の臭い、灯油系の臭いが苦手とされています。

天敵であるオオカミの尿の臭いを嫌がることも分かっています。

また、野生動物は山火事を連想してしまう臭いを避ける傾向にあるようです。

ハクビシンも同様で、炭を作る際の煙を冷やして液体にした木酢液のにおいを嫌がります。

 

忌避剤はハクビシンを避けさせる効果があるため、屋根裏へと続く箇所に散布しておくことで、家の中への侵入経路を断つことができます。

ただし時間がたつと臭いが薄くなるため、定期的な散布が必要となります。

また忌避剤による効果は一時的で、すぐにハクビシンは戻ってきてしまいます。

そのため、長期的にハクビシンを追い出したいと考えているとすると、忌避剤はおすすめできません。

ハクビシン用のオススメ忌避剤や使用の注意点などはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「ハクビシンのおすすめ忌避剤を厳選!選び方や使用の注意点も全て解説!」

有刺鉄線付きのフェンス

有刺鉄線付きのフェンス

通常のフェンスだと、ハクビシンは垂直に1m程度ジャンプできるため、乗り越えられてしまうおそれがあります。

ここで役立つのが有刺鉄線です。

フェンスや塀の上に張っておくことで、触れると痛いためハクビシンは乗り越えられなくなります。

有刺鉄線はホームセンターでも購入可能で、特にスチール製のものがおすすめです。

スチール製のものは強度が高いため簡単に破れにくく、ハクビシンでもなかなか突破できません。

設置箇所としては、ハクビシンは雨どいをよじ登り屋根から侵入し屋根裏に巣をつくるため、雨どいに有刺鉄柵を巻き付けるなどして対応しましょう。

有刺鉄線取り付けの注意点
  1. 住民が怪我をしないためになるべく高い場所に設置する
  2. 手袋を装着して怪我をしないようにする

電気柵

電気柵

電気柵は、触れると電流が流れます。

一度触れると感電するためびっくりし、その後は電気柵に近寄らなくなります。

ハクビシンは空中に張られたワイヤーや電線を使って移動できるため、果樹にも大きな被害を与えます。

電気柵を設置する際は、予想されるハクビシンの移動経路に設置してください。

電気柵は、ハクビシンだけでなくアライグマや鹿といった大きさの異なる害獣を防いでくれます。

 

電気柵を設置するときに大切なことは、電線の高さです。

高すぎるとハクビシンが電線の下を潜り抜けてしまいます。

逆に低すぎると草や地面に接触してしまい、出力電圧が下がってしまいます。

ではどうするかというと、電線を地面から高さ10㎝の場所に設置します。

次に、2つ目の電線を地面から25cmの高さに設置します。

これでハクビシンは電気柵の内側に入ってこれなくなります。

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電気柵は有効な手段ではありますが、本格的なものは専門知識が必要で、なおかつ高価です。

そのため初めて購入する場合は、安価で設置の簡単なものを基準にして選ぶことをおすすめします。

その他の自分でできるハクビシン駆除の方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

>>「【ハクビシンの駆除】自分でできるオススメの対策方法8つを解説!」

完璧にハクビシンを対策したい場合は害獣駆除業者に相談しましょう

完璧にハクビシンを対策したい場合は害獣駆除業者に相談しましょう

上記で述べたように、忌避剤を使っても戻ってくる可能性があります。

またフェンスや柵も少しでも不備があると、そこから侵入されてしまいます。

しかし、専門業者なら捕獲や駆除をすることができます。

そのうえ、畑や庭、家の中への侵入防止の対策もしてくれます。

駆除と被害への対応、更には対策防止策を行ってくれるため、非常に便利です。

ハクビシンの被害にお困りでしたら、専門業者に相談されることを強くおすすめします。

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おすすめのハクビシン駆除業者はこちらの記事で詳しく解説しているので、信頼できる業者を知りたい方はぜひご覧ください。

>>「ハクビシン駆除業者9社の料金・費用相場とおすすめ業者ランキング!」

ハクビシン被害の注意点

ハクビシン被害の注意点

鳥獣保護法に注意

ハクビシンの被害に困っていて、いっそのこと捕獲して駆除したいと思いの方もおられるでしょう。

しかしハクビシンを捕獲、駆除することは「鳥獣保護管理法」という法律で禁止されています。

違反した場合は、懲役1年もしくは100万円以下の罰金が科せられます。

基本的には殺傷や捕獲が禁止されていますが、自治体によっては捕獲が可能な場合もあります。

ハクビシンの影響で生活に支障をきたしている、もしくは農作物を育てることができないといった場合は、地方自治体に申請して許可が下りれば捕獲することができます。

このとき、銃などの道具を使って捕獲する場合は狩猟免許が必要です。

 

また被害を受けている動物の捕獲の許可が下り、且つ自分の所有する土地であれば、箱わなを使っての捕獲が可能です。

なお、このときに捕獲したハクビシンの処理方法は自治体によって変わってくるので注意が必要です。

捕獲者自身が処分することができたり、自治体が引き受けたりと様々なパターンがあります。

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詳しくはホームページや直接問い合わせるなどして確認するようにしましょう。

火災や住宅への被害は保険適用対象外が多い

動物による被害が火災保障の対象になるかどうかは保険会社によって変わってきます。

しかし、害獣が住み着いたことによる住宅の損傷やコードのダメージによる火災などは免責となり、ほとんどの場合で保障されません。

その理由は、小動物による家の被害は家の経年劣化や家の管理の問題となり、突発的に起こる問題とは異なるからです。

 

ネズミほどのリスクはありませんが、ハクビシンの影響で火災が起きる可能性もあります。

それは、電気コードがハクビシンによってかまれた場合です。

げっ歯類ではないハクビシンがコードをかむ理由は以下の二つがあります。

  1. おもちゃ代わりにじゃれついてかむ
  2. 歯の生まれ変わり時期にかゆくてかむ
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常習的にかみ続けるネズミとは違いますが、ハクビシンが住んでいる以上コードがかじられる危険性があることは頭に置いておきましょう。